朝日ぐんまって?
朝日フォトコン
コラム 
上州日和
靴選びは慎重に [1月27日号]

 最近、オシャレをする機会が少なくなったと思っていたところ、同窓会の案内が届いた。場所は、東京都指定名勝の清澄庭園。友人との再会を楽しみに、お気に入りのワンピースに身を包み、取って置きのパンプスを履いて出かけた。
 ところが、途中で靴擦れができてしまった。電車内で応急処置をしたが、足を締め付けられたせいだろうか、気分が悪く脂汗も出てくる。もはや靴を履いていられない状況で、上野駅近くの靴屋に飛び込んだ。
 昔ながらの商店街といった雰囲気の店先には、おしゃれとは言い難い靴が並んでいる。この期に及んでまだ色や形にこだわる私に、店主は歩きやすそうな靴を薦めてくれた。おかげで同窓会の後、庭園の散策まで出来、快適な時を過ごせた。
 健康な足裏には、かかと・親指・小指を結ぶ立体的なアーチができているそうだ。歩く時にはこの三角形が体重を受け止めるため、3点のアーチが崩れると、扁平足や外反母趾などを招いてしまうらしい。靴を買う際に「眼鏡を選ぶ時のように慎重に」と言われるのもうなずける。
 その後、足のアーチを整える足指ジャンケン体操も始め、TPOに応じて履き分ける、健康的な「靴生活」を送っている。(餅原)


ネット上の若者 [1月20日号]

 昨冬始めたネットワークゲームがまだ続いている。魔物退治には飽き、今は他のプレーヤーとの会話を楽しんでいる。ほかにも社会人が多数いるようで、チャットという集団会話では、学校生活だけでなく残業や夜勤のことも話題にのぼる。キャラクターの強さで上下が決まる世界。多忙をぼやく大人に、格上の中高生が「がんばれ!」と檄を飛ばすこともある。
 私と同じ女性キャラを操っていても「オレは…」と男性会話調の人が多い。不慣れゆえ丁寧語の私は、会話に漢字変換が追いつかず、平仮名が多くなる。それが若い女性ふうに見えるのか「ちゃん」付けで呼ばれ、恋を告白されたこともある。「学生でしょ?」とよく聞かれるが、41歳の男と答えても良いものか。
 1対1の会話で悩みを打ち明けられることもある。学業と遊びの両立に悩む中高生に比べ、社会人では「自分に自信がない」「寂しい」と深刻だ。気休めでも話を聞き、元気づけている。
 対人コミュニケーションが苦手とされる現代の若者たち。その根源にはゲームの普及があると言われる。だがネット上の彼らは、社交的で積極的でもある。それを現実世界でも発揮できれば、展望は明るいのだろうが…。(池田)


大雪 [1月13日号]

 休日の朝、雪国の実家へ電話した。「1メートルくらい積もっている。これから雪下ろし」という。
 雪国とはいえ、夏の海水浴は自転車で行けるところだから、「豪雪地帯」というほどではない。それでも子供の頃は毎年1メートルや1.5メートルは積もった。玄関から雪の階段を作るのが仕事だったほか、雪を固めてかまくらや滑り台を作ったり、いたずらで落とし穴を作ったりと遊んだ。大人になってもスキーにはまるなど、「雪は楽しみを運んでくる」との思いが強かった。
 それが近年は30センチも積もれば大雪と報道されるほどに降らなくなった。実家を離れて30年あまり。毎年冬になると「昔のように、どっかり降ったほうが古里らしいのに」と、降雪の少なさを嘆いたほどだった。
 それが今年はどうだ、この大雪。多忙な毎日なのに、雪下ろしや雪かきが加わる。時に命がけの作業もあるだろう。すさまじい雪との戦いが連日報道され、死者も出ている。
 雪の楽しい思い出はすべて、親の庇護のもとで作られたんだ…。何も知らずにはしゃいでいた子供の頃の自分と、「もっと降れ降れ」と願っていた自分を、この冬はちょっと反省している。(南保)


仕事始め [1月6日号]

 この年末年始は気が重い日々が続いた。原因は、この「上州日和」の原稿だ。新春号なので、いつもと違うものを書かなければ…。それが重圧になった。
 1カ月半のペースで回ってくるこのコラム。12月上旬から、次が今号になることは気付いていた。いつものように、何とかなるだろうと、気楽に構えていた。 
 しかし、状況は違った。パソコンに向かう指が動かない。原稿の見込みをつけて年末年始の休暇を迎えたかったが、全くはかどらないまま、休みに突入した。
 大みそか、格闘技のテレビ中継に、手に汗握りながらも頭の片隅には原稿のことがチラついていた。元旦、家でビールを飲んでいても、どこか心に引っかかり、素直に酔えなかった。プレステのゲームをしつつも、まとめ買いした漫画を読みながらも、気付けば、ネタを探す自分がいた。三が日、毎晩パソコンを開いてはひらめきを待ち続けたが、ダメだった。そして、原稿が仕上がらないまま、仕事始めを迎えた。
 いま、正月休みでスッカリ眠ってしまった頭を必死に起こしながら、この原稿を書いている。こんなときに気の利いた文章が思い浮かばない若輩者ですが、本年もよろしくお願いします。(伊藤)


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