|
知り合いの青年は、家業の手伝いで毎日が多忙だ。そんな彼がこぼす。
「消防団に入ってるんですが、これが大変。練習が夜7時ごろに始まる。それはいいんだけど、問題はそのあと。毎回9時過ぎから、いわゆる慰労会が始まり、深夜1時、2時まで続くことも珍しくない。これがきつくて。いくら若いといっても翌日の仕事に響いちゃうから、つらい」
彼は、住民が協力して地域を守ることが大切だと考え、先輩に誘われて団に加わった。でも、先輩、後輩の関係が強すぎ、飲み会を断れない、という。しかも「飲み代は払ったことがないから、たぶん公費で賄われているんだろう」。
団への勧誘は毎年熱心に行われている。一方で、彼と同じ思いの若者は多いはず。これが結果的に地域離れを招き、入団者の減少につながる可能性もある。
世は「財政再建」「消費税アップ」「費用対効果」など、自治体を含めて企業の経営見直しが盛ん。しかし、数字上の見直しにとどまらず、こうした“慣習”や“風潮”も含めて見直さないと、抜本的な解決につながらないのでは、と思う。(南保)
この冬、欠かせない生活用品がある。スキーなどで使うスポーツ用のタイツだ。“ももひき”とも言う。
12月中旬に風邪をこじらせ、点滴を何本も打った。ちょうど日本列島に寒波が押し寄せていた時期で、体力の低下とあまりの寒さから、ついついタンスの奥にしまってあったタイツに手を伸ばしてしまった。
それまで日常生活では、はいたことはなかったが、実際に使ってみると、思った以上に温かい。しばらくして風邪は治ったが、この防寒着は手放せなくなった。
スーツの下に、潜ませることに対しての恥ずかしさはあった。しかし、テレビで、20、30代の男性にも人気というニュースを見てからは、「自分だけじゃない」と安心感を覚えた。
その温かさと、ぬくもりにスッカリ慣れてしまった今、目下の悩みは、いつこれを脱ぐか。気温は日に日に上がり、春はそこまで近づいて来ているものの、まだ実行できていない。
今週の出社時に思い切って挑戦してみたが、家を出た途端、空っ風がズボンの中をスーっと通り抜け、瞬く間に逃げ帰った。お世話になった、ももひきに別れを告げる「Xデー」は、もう少し先になりそうだ。(伊藤)

戦後、「堕落論」で文壇の寵児となった無頼派作家坂口安吾。今年は生誕100年に当たる。先日、終焉の地・桐生で開かれた安吾顕彰イベントに参加し、出身地・新潟市が生誕100年を記念し「安吾賞」を創設したことを知った。
賞は、安吾のような「反骨と飽くなき挑戦者魂」で社会・文化活動に取り組む個人や団体に贈るという。文学賞とは異なる同賞の候補者募集は7月から。安吾の誕生日(10月20日)前の15日に授賞式を開く。
「混沌とした今の世相に喝を入れ、勇気と希望を与えてくれる人を『現代の安吾』として顕彰したい」来桐した新潟市長は力強く語った。反権力的な安吾精神を行政がたたえることに違和感を持つ人もいるだろうが、その意義は興味深い。
「生きよ堕ちよ」- 終戦直後、「堕落論」で堕ちる道を堕ちきることでしか己を救えないと説いた安吾。その挑発的な言葉は今なお新鮮で、生きあぐねている現代人への強烈なメッセージとなっている。閉塞感漂う現代こそ、安吾のように既成概念を取っ払って突き進む人が求められているのだろう。今秋、どんな「現代の安吾」が現れるのか。今から楽しみだ。(中島)

「成せばなる 成さねばならぬ なにごとも 成らぬは人の なさぬなりけり」。上杉鷹山の有名な言葉だ。先日、この教訓をしみじみ実感した。
夜、いつものようにインターネットを見ていたら、突然つながらなくなった。パソコンを再起動する。つながらない。ターミナルアダプターの電源を落としてパソコンの電源を落とす。続いてアダプターの電源を入れて、パソコンの電源を入れる。それでも復旧しない。
翌日、まずプロバイダーのサポートセンターに電話をした。かなり待たされて、話をすると、プロバイダー側に問題は無さそう。今度はパソコンのサポートセンターへ電話。ここもやっとつながって説明すると、やはり問題なさそうだ。それからあちこちたらい回しにされ、問題が発生しているのに、問題は無い、という状況に陥ってしまった。
それから一念発起し、自ら本を購入して調べた。時間はかかったが、ネットは見られるようになった。これを機に専門誌を定期購読し、勉強するようにした。少しずつだが基礎的なことは分かるようになった。
「成せばなる?」。今では、電話をたらい回しにされたことに感謝している。(萩原)

最近のバックナンバーに戻る
|