朝日ぐんまって?
朝日フォトコン
コラム 
上州日和
柿とマラソン [11月23日号]

 圧倒的に男子が多かった高校生時代、春は10km、秋は100kmマラソンが恒例だった。100kmと言っても地図で計ると実際は70km余り。それでも足を豆だらけにして半べそで走った記憶がある。
 地域にすっかり根付いた名物イベントだったのと、秋の稲刈りがほぼ終わった頃とあって、コースの田んぼ道では待ち構えている農家のお母さんたちから、「がんばって」「無理すんなよ」などの声援を受けた。中には柿などを差し入れてくれる人もいて、感激したものだ。特に初めての1年生の時は半べそがうれし涙に変わったほど。秋が深まるこの時期、毎年思い出すエピソードだ。加えて、民家の庭先でたわわに実った柿、その周辺には稲の切り株が広がる田んぼ、遠くに連なる山の稜線…。こんなシーンも同時に浮かぶ。
 今年は柿が豊作のようだ。何人かの知人から相次いで柿をいただいた。2、3カ所におすそ分けしたが、我が家の台所は今も豊作そのものだ。
 各中学、高校では持久走大会の真っ最中。声援を送りつつ皮をむいた柿を差し出したい思いに駆られる。きっとその生徒も将来、いい思い出を作ってくれることを祈りつつ。(南保)


江戸 [11月16日号]

 きっかけは、100円ショップで買った浮世絵などのミニポスターだった。葛飾北斎の版画や、写楽の浮世絵ポスターを眺めているうちに、それらを生み出した「江戸」に魅了された。  
 ご存じの通り、江戸時代は、1603年の江戸開府から1867年の大政奉還までの264年間。戦のない安泰な時代は、芸術、生活など広い分野で世界に類を見ないほど独創的な文化を花開かせた。花火や相撲、すしなどはこの時代に生まれた。まさに庶民文化の集大成といえるだろう。明治以後、西洋文化の流行により、江戸文化は衰退していくことになるが、浮世絵や版画など多くの作品が海外に持ち出され、高い評価を受けた。
 最近は、江戸の名残を探しながら都内を歩くことがブームになるなど、再び「江戸」に脚光が集まっているという。先日、書店で浮世絵集を見ていたら、「江戸文化歴史検定」なるものが存在することを遅ればせながら知った。興味本位で参考書と、雑誌を購入してみた。ページをめくると、「火事と喧嘩は江戸の華」「宵越しの金は持たねえ」など、粋な文言が並んでいた。しばらく「江戸」から離れられそうもない。(伊藤)


熱きロック魂[11月9日号]

 群馬の音楽シーンを熱く盛り上げたい?そんな思いからスタートしたアマチュアバンドコンテスト・ロッカーズが、今年20年を迎えた。激戦の予選を勝ち上がった8組が、11日の決勝大会(高崎クラブフリーズで午後5時開演、入場無料=要整理券)に出場する。
 先月、20周年を記念したイベント「ハコフェス」に足を運んだ。過去の優勝バンドら9組が出演。ライブならではの迫力と熱気に満ちたステージは、ロッカーズが全国に誇れる多くのバンドを輩出してきたことを鮮烈に物語っていた。
 記念すべき今年は、県内外から115バンドが参加する。決勝への切符を手にした8組は、いずれもアマチュアとは思えない実力派ばかり。主催するFMぐんまの野口正人担当は「8バンドとも歌詞とメロディーが非常に個性的で、ボーカルの存在感が際立っている。どこが優勝してもおかしくない」という。
 フライングキッズやボサノバカサノバ、レミオロメンの前身バンド・ラインなど、アマチュア時代にロッカーズに出場したプロのバンドは多い。ハイレベルな決勝を制し、115バンドの頂点に立つのは一体どのバンドなのか? 熱きロック魂が炸裂するライブを会場で楽しみたい。(中島)


間違い電話[11月2日号]

 自宅に留守電が入っていた。帰宅した家人が再生してみると、役所の収税担当職員と思われる声。「○○課ですが、業務時間内に電話下さい」との内容。税の滞納は身に覚えがないが、税金支払いに間違いでもあったのかと不安がいっぱい。さっそく電話しようとしたが、職員の名前はもちろん、電話番号も吹き込まれていなかった。
 最近は役所に限らず直通のダイヤルインが多い。家人は急いで番号を調べ、とりあえず担当課に電話した。別の職員が出て「電話したと思われる職員が席を外していて分かりませんが、すぐ調べます」と、キーボードをたたく音が聞こえてきた。やがて「問題ないようです。当方の間違いと思われますが、本人に確認し連絡差し上げます」。5分後「やはり間違いでした。誠に申しわけありません」と平謝り。しかし、このおわびも間違えた本人からではなかった。
 間違いは誰にもある。でも、間違いと分かった時点で本人が謝るべきだろう。まして顔の見えない電話でのこと。
 筆者自身も仕事柄、1日十数回電話する。ときに間違うこともある。丁寧にわびているつもりだが慌てていてぞんざいになったこともあったかも知れない。気を付けたい。(南保)


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