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映画が好きだ。最近は忙しさのあまりDVDを見る機会さえ減ってしまったが、いつ行ってもシネコン、そして小さな映画館のぬくもりも良い。ホラー映画以外はジャンルを問わないが、1本の映画の中で1シーンでもオリジナリティーや強いメッセージが感じられると心に残る。
最近見たのは、昨年公開のシルベスター・スタローン監督・主演「ロッキー・ザ・ファイナル」。アメリカンドリームの典型のようなボクシング映画で、シリーズ最後を飾る作品。そのロッキーが息子に強い口調で語りかけるシーンがある。
「世の中、バラ色じゃない。(中略)人生ほど重いパンチはない。だが大切なのは、どんなに強く打ちのめされても、こらえて前に進み続けることだ」
心を揺さぶられたのは自分が少し「打ちのめされて」いたからかもしれない。この先「重いパンチ」を受けて、こらえられず動けなくなってしまったり、ダウンしてしまうこともあるかもしれない。
映画と現実は違う。しかし、「どんなに強く打ちのめされて」動けなくなったりダウンしたとしても、「こらえて前に、進み続け」たい。(佐藤)

昔のパソコンは会社や機種ごとに仕様が異なり、買い換え時にはソフトも新調しなければならなかった。パソコンに触れて25年、今12台目を使用中だ。
新機種導入の都度必ず買っていたのが音楽作成ソフト。音楽は好きだが、楽器は弾けない。それが購入の動機だった。楽譜類を買い込み、音源など安くはない機材もそろえた。だがいつも途中で挫折。知識が乏しくて伴奏が作れないことと、人の声が出ず、物足りないのが理由だった。
ところが昨年登場した音声合成ソフト「初音ミク」は入力した文字を滑らかに歌う。鳴き声の音階を変え「犬猫が歌う」のとは次元が違い、ネットの動画サイトには「どう聴いてもプロ」という曲が多数投稿されている。楽器演奏ソフトも進化しており、伴奏は多数用意されたパターンから選べば完成してしまう。
楽器演奏ソフトと初音ミク体験版を入手し、手引きに従って「大きな古時計」を打ち込んでみた。音階のみで歌詞は未入力だったので「ア」の発声だけだったが、確かな肉声が伴奏とともに流れてきた瞬間、大粒の涙をこぼしてしまった。
今度こそ続けられそうな気がする。動画サイトの名曲には遠い道のりだろうが。(池田)

3人で寒さ談義の機会があった。 [2月8日号]
雪と体感温度 |
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1人は前橋で生まれ育った60代男性。50代の私は18歳まで雪国育ち。もう1人は岐阜に生まれ育ち、石川、愛知と移り住んで4年ほど前から前橋で暮らす20代後半の女性。
年輩者「テレビで北国の雪が降るシーンを見るたび、寒いんだろうねと思う。雪国の生活は大変だろうな。寒がりの自分はとても暮らせないな」。私は「寒さは雪を見て感じる。子供の頃、寒さは雪とともにやってきた。だから学生生活を送った雪のない東京では初め、寒いという感覚はなかった。寒さは目で確認するものだというのが実感。とは言え、雪のない冬を30回以上も経験し、今では『目』じゃなく温度で感じるようになった」。女性は「私は雪国でも暮らしたけど、雪がほとんど降らない前橋が一番寒いと思うわ。温度は雪国より高いかも知れないけど、乾燥した強い風は肌を刺すように冷たいもん」
同じ地域に住んでいても、雪や寒さの感じ方は育った環境で人それぞれ違うもんだ、との思いを改めて強くした。
この冬の寒さの峠は越えた。ぬくい春はもうすぐ。(南保)

先日、実家の庭先で片付けをしていたら、観葉植物の鉢が目に入った。家族に確認すると、1年ほど前に処分しようと思って外へ出したものだという。
何の植物かは分からなかったが、直径30cmほどの鉢からは、枯れかかった幹が腰の高さまで伸びていた。何の世話もしていないのに成長するものだと感心しつつ、鉢を移動しようとしたが、これが動かない。
不思議に思って確認してみると、鉢の割れ目から伸びた根が地中深くへと張り出していた。手で少し掘ってみたが全く埒があかないため、結局、スコップを使って掘り出した。
その根を見て、取材先で聞いた話を思い出した。その庭には、年輪を重ねた広葉樹があった。数年前の豪雨の際、家の前を流れる川がはんらんし、崖を削ったことがあったという。家主は不安を抱えながら夜を明かし翌朝、庭へ出てみると、八方に延びた根が崖っぷちの土を抱え込むようにして家を守っていたそうだ。
華やかな花や青々と茂る葉などを育む植物だが、生命を支えるのは地面に埋もれる根。庭の隅に観葉植物を植え替えながら、自分にはどんな「根」が張っているのか考えてしまった。(伊藤)

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