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小さいながらもしゃれた居酒屋を営むおかみさんが嘆く。
「家族連れが最近増えたのは結構なんですが、乳幼児や小中学生を連れた若夫婦が目立ちます。それも夜10、11時までいることが多いんです。商売柄、狭い店内すべてを禁煙にはできず換気扇から離れた煙が集まらないテーブルを奨めますが、時間も煙も一向に無頓着な親が多いのにはあきれます。確か県条例で夜10時以降は子供を連れ出しちゃいけない、って聞きましたよ」
不勉強な筆者は条文を知らなかった。調べてみた。62条から成る県青少年健全育成条例30条2項には、何人も緊急など特別な場合を除き、深夜(午後10時〜午前4時)に青少年を連れ出してはならない、と明記されている。
おかみさんが続ける。「私らが子供のころは8時、9時には寝ないとしかられたのにねぇ。第一、外で遊んでると疲れて眠くなっちゃったもん。今の子はゲームで頭がさえて眠れないんかねぇ」
先の条例の57条には罰則が記され、30条に違反すると「30万円以下の罰金に処す」とある。罰金があるから、ではなく我が子なんだから早寝早起きさせましょうよ。(南保)

前橋市中心商店街から一本裏へ入った路地に、一軒のやきそば店がある。中学生だった約20年前、映画館の帰りに寄った記憶があるので、かなり昔からやっている店だろう。当時は何とも思わなかったが、最近になって、このやきそばの味のとりこになっている。
先日も、無性に食べたくなり駆け込んだ。昼時を過ぎていたが店内はほぼ満席だった。めん自体は一般的なものよりも少し軟らかく、味も薄め。本当にシンプルなやきそばだが、なぜか、たまらなくおいしい。懐かしさから来る部分もあるのかもしれない。
4月末、富岡市中心商店街にある食堂を取材した。戦後、富岡製糸場から多くの出前が入ったという名物カレーライスの撮影に行ったのだが、午前11時の開店直後から常連客が次々とカレーライスを注文。食堂店主によると、30、40年前のお客さんが「昔と同じ味だったよ」と言って帰っていくという。
思えば高崎、桐生など県内各地の商店街でも庶民に愛されている店がある。商店街を取り巻く状況は厳しい。だが、荒波の中でも人々の記憶に残る味は、しっかりと根付いている。長年変わることのない庶民の味。そんな味が引き継がれていくことを願う。(伊藤)

あでやかな芸妓の踊りに軽快な三味線の音色?お座敷遊びは古くから伝わる宴席だが、一部の粋人のもの?とのイメージが強い。女性の私には縁のない世界と思っていたが先日、伊香保の老舗旅館で「プチお座敷遊び」を体験した。
若おかみらで作る「伊香保おかめ堂本舗」が企画。飲み物付きで1500円とリーズナブルな価格と、「怖いもの見たさ」的な衝動にかられ参加したが、想像以上に楽しい世界だった。
芸歴50年の千鶴子さんとちゃらこ姉さんの踊りと三味線に始まり、音曲師らによる「さのさ節」「かっぽれ」まで、伝統的な演芸あり現代風なお座敷芸ありで全く飽きさせない。特に面白かったのが「金毘羅船々」。2人が向き合い、音楽に合わせ交互に杯に手を載せていくゲームだが単純ゆえに熱く盛り上がる。会場はたちまち歓声と笑いに包まれた。
参加した50人はすっかりご満悦。「ゲームで女性とちょっと手が触れたりするのがいいね」と70代男性が言うように、魅力は芸妓のみならず居合わせた人との豊かな触れ合いと実感した。
お座敷文化を守り伝えていくことに、今回の催しは大いに貢献したと思う。反響もかなり大きかったようだ。ぜひ2回目の開催を期待したい。(中島)

みなかみのバンジージャンプを取材した。
現地スタッフにその魅力を尋ねると、「忙しい日常生活で、新しいことへのチャレンジにおっくうになっている人が、バンジーの恐怖を克服する挑戦を通じ、何かを変えるきっかけになってくれれば」と話す。とはいえ、安全性に十分配慮されていても、いざその場に立つとひざが笑うなど、なかなか飛び込めないものだ。加えてその日は強風で、ヒュロロローという心細い音が耳に響く。三十数年にわたる人生や家族、生まれたばかりの娘の顔が、見学しているだけで、走馬灯のように浮かんできた。
同様に日々の生活でも何かを新しく変えようとするには勇気がいる。どんなに準備万端でも不安を抱き、踏み切れないことがある。
では実際に高さ40mの橋上で飛べずに迷っている人に、スタッフはどんなアドバイスをするのだろうか。「下を見ない方が良い。真っすぐ前を見て深呼吸する。ここに立つのは怖いかもしれないが、飛び出したら楽しい」。考え過ぎると飛べなくなるし、友人やスタッフの励ましも力になるという。「励ましは逆にプレッシャーにならないか」と聞くと、「それを乗り越えて飛べたときは喜びが倍増するよ」。(佐藤)

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