朝日ぐんまって?
朝日フォトコン
コラム 
上州日和
上野投手にホレボレ [3月27日号]

 昨夏、北京五輪で悲願の初優勝を遂げた日本女子ソフトボール。準決勝から決勝までの3試合を1人で投げ抜いたエース上野由岐子投手の「413球」に、目頭を熱くした人は大勢いただろう。私もその一人だ。
 「外野席のチケットあるけど行く?」。先日、友人から巨人?西武戦に誘われた。正直、全く気乗りしなかったが、始球式に上野投手が登板すると聞くや態度を一変。二つ返事で県営敷島球場へと向かった。
 12年ぶりの巨人一軍オープン戦に、地元出身の西武・渡辺久信監督の登場とあってスタンドは超満員。始球式、上野投手が現れると嵐のような歓声と拍手が起こった。赤と白のユニホーム姿はりりしく、同性から見てもホレボレする。「世界最速」の球で西武・佐藤選手から空振りを奪った後、手を振りながらさっそうとマウンドを後に。その間わずか数分。が、ナマ上野が見られて大満足だ。
 後はオマケ。焼きそばをつつきながら、のんびり観戦に興じた。ラミレス、イ・スンヨプ、G・G・佐藤…野球音痴の私でさえ分かる選手のプレーが間近で見られ、なかなか楽しめた。やはりスポーツは生観戦に限る。「次は公式戦で上野投手を見よう」と心に誓い帰路に着いたのだった。(中島)


ルール [3月20日号]

 行楽地での取材先でアマチュアカメラマンはもちろん、他紙の記者と出くわすことがよくある。仲良く情報交換しつつも、花の撮影ポイントを巡って見えない火花を散らすこともある。
 悩ましいのは、木道以外立ち入り禁止の湿地帯。「あのアングルから撮れたらいい写真になるのに」とポイントをうらめしく見詰める。行楽客を見ていると、平然と湿地に入り込む人、周囲を見渡しおずおずと足場を探す人。中には足は木道にあるがカメラの三脚を湿地に立てて「決まりは守ってマス」と自らを正当化する姿も見かける。
 数年前のこと。まだ数株しか咲いていない湿地帯で他紙のカメラマンが後からやってきた。少ないポイントに苦労しながら撮った筆者は一足先に切り上げた。翌日、当の他紙を見ると見事な花の写真が載っていた。どう見ても木道外に踏み込んで撮ったとしか考えられない。公園管理者から特別許可を取ったとも思えない。「おきてを破った上にオレよりいい写真を載せやがって」と地団太ふんだ覚えがある。
 春めいて観光地のにぎわいが増してきた。カメラを担いだ行楽客も多い。この時期になると毎年脳裏に浮かぶ悔しい思い出だ。(南保)


ヒント [3月13日号]

 先日、とあるベテラン俳優と話をする機会があった。今でこそテレビや映画でよく見かけるようになったが、30歳を過ぎるまでバイトなどで生計を立てていたという。
 その人の言葉で印象に残ったのは「自分の好きなことをやって飯が食えるようになれ。それが人生で一番幸せだ」というメッセージだった。
 仕事と生活をきっちりと割り切ることも可能だ。しかし、仕事に従事する時間は人生の中で大きなウエートを占める。それならば、夢中になって取り組める職業を選択しろ、という意味だった。そのためには、自分の夢や目指す道をしっかりと決める必要があるだろう。
 さらに付け加えたのは、「どんな道でもいいから、その道でトップになれ」ということだった。ライフスタイルが多様化された現代は、どんな分野でも極めれば生計を立てることが可能で、それが生きるための大きな“武器”となる。役者の世界も同じという。
 景気の急激な後退で、雇用状況は悪化の一途をたどり、先が見えない状態だ。ベテラン俳優のメッセージには、そんな状況を勝ち抜くヒントが示されていたような気がした。(伊藤)


新コンマス登場 [3月6日号]

 先月28日、久しぶりに群響定演会へ足を運んだ。お目当ては群響初の女性コンサートマスター。人気バイオリニスト神尾真由子さんがソリストだったこともあり、チケットは早々に完売したという。ドレス姿の神尾さんや女性コンマスの伊藤文乃さんが登場すると、超満員の会場は一気に華やいだ雰囲気に包まれた。
 ブラームス「バイオリン協奏曲」では技巧的かつダイナミックなソロをオケがしっかりと支え、エルガー「交響曲第1番」ではオケが一体となって力強く伸びやかな演奏を展開。どちらも聴き応えがあり素晴らしかった。客席からは惜しみない拍手の嵐。5分以上は鳴りやまなかったと思う。
 演奏後、トーク会で伊藤さんは、「コンマスとして団員一人ひとりの気持ちが伝わる演奏を心がけた。満席のお客様に温かい拍手と笑顔で迎えられ感激」と晴れやかな表情で語った。
 初舞台といい、トーク会といい、伊藤さんは終始、落ち付いていて、聴く人に温かさと安心感を与える。群響の新しい顔として、団員をしっかりとまとめ、伝統あるオケにさらなる活気を与えてくれるだろう。
 28日の定演は、14日午後2時からNHK-FMで放送される。会場に行けなかった人は必聴だ。(中島)


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