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3年前に還暦を迎えた母が先日、慌しく何かを見つけていた。どうやら市の広報を探しているらしい。普段、広報などに無関心な母がこんな行動を起こすのには“重大”な理由があるに違いない。気になったので、それとなく訪ねてみた。
答えは、「定額給付金」だった。広報に情報が掲載されていることを聞きつけて、それを必死で探していたのだ。発見された広報を見てみると、確かに申請書の発行日や期限などが書いてあった。
数日後、給付金の“進ちょく状況”を聞いてみると、書類の準備はもう出来て、あとは発送するだけらしい。これは驚いた。申請の最終期限が10月となっていたので、いつもの通り、後回しにするのかと思いきや、お金が絡むと行動は早い。
さらに衝撃の事実が発覚した。弟との交渉が成功し、弟の分の給付金が母の財布に入ることになったという。規定では65歳以上と18歳以下が2万円、それ以外は1万2千円。その差額を弟の給付金で埋めたのだった。「あなたは何に使うの?」。巧みな話術に思わず絶句した。
給付金の経済効果には疑問があるが、腰の重い母を動かしたことは紛れもない事実。給付金のチカラを母の行動によって実感した。(伊藤)

ピンク色に染まる春、ワクワク感とドキドキ感が混じった複雑な気分になる。理由は、弊紙で例年掲載する桜特集。無論、個人的には桜の開花は待ち遠しい。が、仕事的にはその開花に一喜一憂することになる。
締め切りは火曜。発行の金曜日まで丸3日ある。撮影時にある程度ほころんでいないと絵にならない。かといって進み過ぎていると掲載日には盛りを過ぎてしまう。このため、締切日に5分咲き前後のスポットを探すのだが、相手は自然。思い通りにはいかない。愛でる分には最高だが取材となると厄介な花なのだ。
先週の桜特集。太田、前橋、伊勢崎、渋川、富士見?7日の午前中から午後にかけて数カ所を一気に巡った。にぎわう花見客を横目に一人黙々と撮影。3分咲もあれば、ほぼ満開のところも。「頼むから週末まで持ってよ」と念じつつシャッターを切る。
掲載名所すべてがベストの状態ではなかったかもしれない。が、とりあえず今年の取材は終わった。中毛・東毛は既に葉桜となったが、渋川の白井宿や高崎の榛名湖畔、みなかみの諏訪峡など、西毛・北毛にはこれからが見頃の名所も数多い。今週末から来週末、仕事を離れのんびりお花見することにしよう。(中島)

仕事柄、学校や公民館など公共機関へ出かけることが多い。気になるのがスリッパ。重ねて大きな段ボールに入れられている場合が多い。
自身、日頃から衛生観念が強いとは思わないが、重ねスリッパはいただけない。トイレや土ぼこりの渡り廊下を遍歴して重ねられる。それを履くのは、靴下や素足で行ったのと同じになる。以前は病院や診療所でもそんな光景を見かけ、知り合いの医師に伝えたことがあった。彼は「確かに良くない。医者がこれじゃぁね」と話していたのを覚えている。その医院では当時、重ねてはいなかったもののスリッパは上履きと同じ下駄箱に入っていた。
さすがに今では病・医院ではなくなったようだ。先日行った医院では、下駄箱そのものが強い光がともる殺菌箱になっていた。効果がどの程度あるのかは知らない。本当は菌なんかあってもいいのだが、誰が履いたか、どこを歩いたか分からないものの汚れが自分の靴下に付くのは、気持ちいいものではない。
学校などでは、一度に大勢の保護者が来るだろうから、1足ずつ並べるスペースがないのは分かる。せめて「きちんと重ねる」ことだけでもやめてもらいたい。(南保)

先週、何冊か本を買った。まずは、奥田英朗の「町長選挙」。いま最も“旬”な作家の最新作だ。「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」(直木賞受賞)に次ぐ、コミカルな精神科医・伊良部シリーズ3作目。ついつい、その独特の世界に引き込まれてしまう。シリーズのため、面白さは保証されている。
次は、「野村ノート」。日本が世界一になったWBCの報道を見ていて即購入した。大会に興味を持っていた人であればご存じだろうが、期間中、日本チームの正捕手・城島と、楽天・野村監督がリードを巡って“舌戦”を繰り広げた。そのときに城島のコメントに出てきたのが、この本。野村哲学のすべてが書かれているらしく、プロ野球選手のバイブルとなっているという。気になって、思わず買ってしまった。そのほか、吉川英治の「宮本武蔵3巻」、山本兼一の「利休にたずねよ」「中原中也詩集」「立松和平・奥の細道」も買った。
すべて詳しく説明していない(できない)のは、日々の業務に追われて、まったく読めていないから。買った本が読めないのは精神的苦痛だ。今回はこの原稿を書くことで、そのストレスを少し発散させてもらった。(伊藤)

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