朝日ぐんまって?
朝日フォトコン
コラム 
上州日和
コスプレ [5月28日号]

 アニメや漫画、ゲームのキャラクターに扮するコスプレは、今や日本発のサブカルチャーとして広く世界に知られている。前々から気にはなっていたが、実物を見たことは一度もなかった。先月、館林駅前通りで開かれたイベント取材で、初めてその機会を得た。
 イロモノ、キワモノ?歪んだ先入観や偏見が無かったと言えばうそになる。が、彼らのコスプレに対する姿勢は真剣そのもの。軟弱系と思いきや意外や意外、硬派なのだ。衣装やヘアメークのクオリティーの高さにも驚いた。中にはチープなコスプレもあったが、それはそれで味があって面白かったりする。
明日29日、館林駅前通りでコスプレイベント第2弾が開かれる。女性キャラに扮した男性と、男性キャラに扮した女性が全国から集結するという。一般投票によるコスプレコンテスト(午後2時頃)も行われる予定だ。
 仕掛け人である館林駅前通り商店振興組合員の岡達典さん(28)は、「キャラクターと関係なく普段着による男装や女装もOK。気軽にご参加下さい」と呼びかける。コスプレイヤーたちの熱いオタク魂に触れるも良し、自らコスプレ体験するも良し。「ちょっと気になる」という人は岡さん(090・9682・0923)に連絡してみて下さい。(中島)


最先端 [5月21日号]

 ひと通りの取材が済み雑談していると、彼は「都市部に住んでいると時代に取り残される気がする」と、ボソッとつぶやいた。エッと思って聞き返すと、「農山村の方が時代の先端にいるのでは?」という。
 彼いわく、都会では時間とカネに追いまくられて自分を見失いがち。追われるスピードは結局、電気やガソリンの浪費につながっている。それが農山村では比較的マイペースで、“考えながら歩く”状態が保たれているのでは? 省エネや環境問題が叫ばれる中、都会の住人があらゆるものを浪費している?。
 都会が時代の最先端にある、と漠然と思っていた筆者には新鮮な言葉だった。
 筆者も農村の出身。子供の頃は釣りや虫捕りなどで遊ぶとともに田畑の手伝いもさせられた。その頃はファストフードなどなく、すべてスローフード。生ゴミは堆肥にするなど、まだ循環型システムは残っていた。時代を逆回転させることは出来ないが、本来あるべき地球環境に沿った暮らしに近づけるのは出来るはず。
 彼の話を聞きながら、農業を目指す人が増えているのは、都会に職がないだけでなく、人間性を取り戻そうと発想する人が増えているのだ、と改めて実感した。(南保)


男はつらいよ [5月14日号]

 相変わらず見事なフラれっぷりだった。
 先日、前橋市中心街の名画座「シネマまえばし」で「男はつらいよ第1作」を見た。故・渥美清演じるフーテンの「寅さん」が各地を旅し、そして恋する不朽の名作の第1話だ。
 学生時代、寅さんにハマりレンタルビデオと映画館で全作を制覇。柴又には何度も足を運び、映画気分に浸りながら、帝釈天を参拝しては門前で団子を食べた。
 当時、封切られた作品は必ず上野の松竹で鑑賞。寅さんがスクリーンに登場するたび、館内からは「よっ!寅さん」「待ってました!」などと合いの手が飛ぶ。そんな雰囲気が好きだった。
 ビデオで何度も見た1話だが、妹・さくらのお見合いで笑い、結婚式で泣き、寅さんの失恋シーンに切なさを覚えた。随所に散りばめられたユーモア、見事な口上、男のあるべき姿…、久しぶりに見たスクリーン上の寅さんが発する粋なセリフは、多くのことを再び教えてくれた。
 寅さんを師とした学生時代から多くの時間が流れ、時世は大きく変ぼうした。変わらないのは依然として「男はつらいよ」ということだ。「男はつらいよ第1作」は17日まで上映される。(伊藤)


己を知る [5月7日号]

 ゴールデンウイーク中、あちこち出掛けた人も多いだろう。旅の楽しみの一つに、お土産がある。私の場合、その土地ならではの名産品や地酒に加え、地元紙の購入も欠かせない。最近はフリーペーパーも増え、見つけると必ず持ち帰るようにしている。
 まずは純粋に一読者として味わう。なになに国重要有形無形民俗文化財「高岡御車山祭」が開かれた、コリャ絢爛豪華な祭りだ。立山で雪崩に巻き込まれ1人死亡、お気の毒に。富山ふるさと検定の関連スタンプラリー、ふむふむ面白そう。といった具合に。
 次は編集目線で読み直す。巨木特集か、新緑の季節にピッタリだな。話題記事「ますずしタウン」、街並みだけでなく作り手と商品写真を入れたらもっとインパクトがあったのに惜しい。人物紹介の似顔絵イラスト、ホノボノしていてイイ感じ。と、一歩引いて見る。
 企画の立て方から記事の書き方や写真の撮り方、見出し、レイアウトまで、地元紙やフリーペーパーは、ヒントとアイデアの宝庫だ。他紙を読んで、己の至らない点がクリアになったり、逆に弊紙の可能性に気付いたり。「彼を知り己を知れば百戦殆からず」-孫子の言葉を胸に刻みながら、魅力的な紙面作りに精進していきたいと思う。(中島)

 
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