朝日ぐんまって?
朝日フォトコン
コラム 
上州日和
401 [12月23日号]

 昨年12月24日夜。伊達直人と名乗る匿名人物から前橋市の県中央児童相談所に10個のプレゼントが届いた。
ラッピングされた箱の中身はランドセル。伊達直人≠ヘ漫画タイガーマスクの主人公と同名で、孤児院で育った設定だった。群馬を舞台とした粋な行動は瞬く間に全国へと広がった。「タイガーマスク運動」がひと段落した3月11日、東日本大震災が発生した。タイガーマスクの話題は、未曾有の大災害による混沌もあり、茶の間から消えた。
 今年12月上旬、静岡県浜松市の施設に伊達直人≠ゥらクリスマスプレゼントが届いたという。施設によると手紙に「今年は日本中大変な年でしたが、みんなで力を合わせて頑張りましょう」と書かれていたそうだ。
 1年という時間を経て、再び現れたタイガーマスク。県中央児童相談所の当時の担当者に連絡したところ「覚えていてくれる人がいて行動に移してくれるのはありがたいこと。震災後の今だからこそ、こういう温かい心が必要なのではないか」と話してくれた。
県によると、現在(15日)、県内10カ所の児童養護施設・乳児院に計401人の子どもが暮らすという。明日はクリスマスイブだ。 (伊藤)

 

年末こそ断捨離 [12月16日号]

 12月半ば。色々あった11年も、そろそろ終わりだ。店頭に並ぶ来年のカレンダーや手帳を見るたびに、早く買わなきゃと思う。が、その前にやらなければいけないことがある。年末の大掃除。と言っても、せいぜい会社の机回りや自宅の部屋くらいしか出来ないのだが、それでも気が重いことには変わりない。
 職業柄、油断していると紙類がどんどんたまってしまう。新聞や雑誌、書籍、チラシなどで仕事机はいつもいっぱい。資料の山は、いつ崩れてもおかしくない状態だ。「どうせ、年末に整理するしね」と、見て見ぬふりをしていたらスゴイことになってしまった。
 少し前にもてはやされた断捨離。「スッキリ捨てて運気アップ」など 断捨離本や雑誌の特集見出しは、確かに心惹かれるものがあった。が、そもそも片付けられないたちなので、片付け自体に全くもって興味がない。結局、そのブームに乗れず今に至っている。
 年末こそ断捨離する絶好の機会。少し調べてみたら、単にモノが片付くだけでなく思考整理や自己変革にもつながるというではないか。机と部屋と頭がカオス化した筆者には、まさにピッタリの整理術。やる気は十分、あとは実行あるのみ。キレイサッパリして、新年を気持良く迎えたいものである。(中島)

 

メリークリスマス [12月9日号]

 子供のころ、近所にアメリカ人宣教師が住んでいた。異国へのあこがれと彼らの気さくな人柄から邸宅に足しげく通い詰めた。ヤギの乳しぼりをしたり、庭で追いかけっこをしたり。未知の世界を体験できる上に、外国人とも知り合いになれることが誇らしかった。
 12月のある日、いつものように訪ねると玄関先にモミの木が植わっていた。3メートル以上もある枝ぶりの大層良いもので、赤や青のカラー電球で飾りつけられていた。夜になるとコートを着込んで何度も往復した記憶がある。次の年もその次の年も、12月になるとモミの木は明るく輝いていた。
 が、ある時学校からの帰り道。「ねえ、この家に魔女が住んでいるんだって」という友人の発言を聞いて以来、疎遠になってしまった。魔女の根拠は、家の壁にツタが這っていることと飼い犬が必ず唸り声をあげて吠えること。その時、冬空の飛行機雲と一緒に不思議とあこがれも消えてしまった。
 大人になったある日、宣教師邸前を通ったが、帰国してしまったようで新しい入居者の住宅に変わっていた。ところがふと見ると、そこには昔より大きくなったモミの木が立っていたのだ。幼なじみに思いがけず出会えた。「メリークリスマス!」(谷)

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