「忍者の町」から「歴史ロマンの町」へ(Vol.45)

「岩櫃城おもてなしの乱~密岩神社の陣」は11月末までの土日祝日に開催。パワースポットでの真田丸コスプレが人気
「岩櫃城おもてなしの乱~密岩神社の陣」は11月末までの土日祝日に開催。パワースポットでの真田丸コスプレが人気

「岩櫃城 忍びの乱」実行委員会は、東吾妻町民有志が3年前に設立。お隣の中之条ビエンナーレが内外から大注目で、隣の芝生が青く見える渇望から湧き出たサークルで、地域資源のハート形土偶や岩櫃城などの歴史ロマンに焦点を当てて活動をスタート。ほどなく、子供も喜びそうな「忍者」をフィーチャーすることに。しかし、地域の中で忍者の存在は埋没していました。

ところが、そのタイミングで巨大台風・大河ドラマ「真田丸」が襲来。これはもう突き進むしかありませんでした。3年間で「岩櫃城 忍びの乱」を3回、プロジェクションマッピングライブ「岩櫃乱舞」と「THE岩櫃城☆忍び登山」を2回ずつ、今年は毎週末の「岩櫃城おもてなしの乱」に「岩櫃サマーフェスタ」(東吾妻町と共催)。矢継ぎ早に最新映像ショーから忍者コスプレまで、忍者を多面的に捉えた企画を行ないました。

すると、「東吾妻に忍者がいた!」という雰囲気に。そして、大河ドラマで岩櫃最後の城代だった真田忍者・出浦昌相が大ブレークし、東吾妻と忍者が直結。とりあえずアクションをしたら、偶然が偶然を呼び東吾妻は忍者の町となりました。

そんなところにもうひとつの偶然が…。最近の発掘調査により遮光器型土偶、奈良三彩など全国的に貴重な埋蔵文化財がゴロゴロ出土。今年はそうした要素も取り込み、より広い歴史観でアクション。「忍者の町」から「歴史ロマンの町」へ、その挑戦が始まっています。

地域の子供は私に言います。「おじさん、マッピングまたやろうよ」「来年の忍者修行はもっとこうしたほうがいいんじゃない」「こんなことしてお客さんをたくさん呼ぼうよ」。なかなか楽しい町になってきました。

 

「岩櫃城 忍びの乱」
実行委員長 斉藤 貴史 さん
【略歴】72年旧吾妻町生まれ。渋川高校、明治大学を卒業後、上毛新聞社に入社。退社後、原町新聞販売所所長。趣味は新聞からの情報をビジネスに活かすこと。