「映画館の灯」をともし続ける覚悟

「映画のまち高崎」のシンボ「シネマテークたかさき」

「ミニシアター・エイド基金」プロジェクト

新型コロナウイルスの感染が拡大している。当館でも2月中旬ごろから感染防止を念頭に置き、消毒液の設置に手洗いの推奨、これまで以上に換気の頻度を上げ、従業員はマスクを着用しての勤務とした。

感染拡大が日々報道される中、劇場仲間と連絡を取り合いながら、良いと思える策はすべて実行。当館では1月に公開した『パラサイト  半地下の家族』がおかげさまで、15年の劇場の歴史を塗り替える大ヒットを飛ばし、連日満席が続いていた渦中でもあったが、日に日にお客様の出足が少なくなり、観客数は激減して行った。

新型コロナウイルス感染拡大予防のため、シネマテークたかさきでは4月15日から1カ月休館することを決めた。人命を最優先に休館の可能性を視野に入れ、日々の情報に耳を傾けてきたわけだが、一方で営業ができないとなると、ただでさえ厳しい経営状態をさらに逼迫させることになるのも事実だった。

連日、各所と連絡を取り、「助成を受けられるものはないか」「支援を求める先はないか」と奔走した。そうした中、全国のミニシアターを救おうという動きが出てきた。監督や俳優たちも、この時勢で仕事がなくなっているのは同じなのに、映画人を中心に全国のミニシアターを救おうと声を上げたのである。

かくして「Save The Cinema」という大きな傘が出来た。政府へ要望書を上げるための署名活動が始まり、4月13日からミニシアターエイド基金というクラウドファンディングがスタート。数日間で署名は6万筆以上、寄付金は1億を超える金額となった。寄付先となる映画館の数は約80館。現段階でひと館あたり150万円程が寄付されることになる。が、休館がこのままつづけば資金はすぐに底をついてしまう。とにかく持ちこたえて、これだけの思いと期待を寄せてくださった皆さんにご恩返しをしなければならない。

「映画の灯」を消さないために、映画館の灯をともし続ける。覚悟を持ってその使命を全うしたい。

 

シネマテークたかさき 総支配人
志尾 睦子さん

高崎出身。県立女子大在学中、第13回高崎映画祭ボランティアに参加。2004年第18回からプログラムディレクターとして映画祭プログラム全般を企画。同年、群馬県内初のミニシアター「シネマテークたかさき」開館。2014年総支配人就任。NPO法人 たかさきコミュニティシネマ 代表理事などを兼務

■高崎市あら町202■027-325-1744■5月中旬まで休館■ミニシアター・エイド基金プロジェクトに参加中。詳細はFacebook(https://www.facebook.com/minitheateraid/)及び、Twitter (https://twitter.com/MiniTheaterAID)