きらめく時間[6月8日号]

高校でバドミントン部に所属している息子が、今週末、高校生活最後の試合に臨む。幼い頃から運動好きで、小学校ではサッカー、中学ではソフトテニス、高校ではバドミントンに取り組んだ。その10年余をサポートし続けた親にとっても、最後の試合は感慨深い。

とはいえ中学高校では時折送迎を頼まれる程度でさほどのサポートは必要とされない。試合を観に来る保護者も少数だったが、私は息子が出場するほぼすべての試合を観戦した。息子は小6の冬に膝の靭帯と半月板を損傷する大怪我をし、5年間で4度の手術を受けた。部活は治療とリハビリをしながら、悪化のリスクと背中合わせでの活動だった。そんな故障持ちの部員を受け入れてくれた顧問の先生には感謝しかない。校外で行われる試合中にハプニングがあっても親が対処できればとの思いもあり、試合には毎度足を運んだ。

しかし、まさに「怪我の功名」で、私はその時間を大いに楽しんだ。スポーツを通して成長する若者の姿は眩しく、眺めるだけで元気になる。思春期真っ盛りの気難しい息子とも話題を共有でき、親同士の交流にも恵まれた。長い人生の中の一瞬のきらめきのような時間に立ち会えたのは幸せだったと思う。

だからこそ、日大アメフト部危険タックル問題のような不祥事や選手の怪我が報じられる度に胸が痛む。スポーツに励む学生の戻らぬ時間を守るため周囲の大人は最大限の理解とサポートを、と願ってやまない。

(野崎律子)