たからもの[8月9日号]

暑いです。7月が思ったよりも涼しく、今夏は割と楽に乗り越えられるのかな、なんて考えは甘すぎました。熱中症のために命を落としてしまった方もいらっしゃいます。お気を付けください。私は、「熱中症予防」という言葉に敏感になりながら、塩アメとスポーツドリンクを手に、日々をすごしています。

子どもたちにとって大切なイベントが相次ぐ季節でもあります。高校野球やインターハイ……。もちろん体育会系だけでなく、文化系も。高校3年生にとっては、集大成となる「最後の夏」です。

先日、「吹奏楽の甲子園」とも言われる全日本吹奏楽コンクールにつながる、県吹奏楽コンクールに行ってきました。3日に開幕し、小学生や中高生、そして大人たちも日頃の練習の成果を披露してくれています。

高校野球では、スタンドから熱戦を盛り上げてくれた吹奏楽のみなさん。この大会では主役。球場とはひと味違った音色で観衆を魅了していました。受け持つパートのことだけを考えるのではなく、全体の中で音程やリズムを合わせるのが大切だと、経験者の方から教わりました。

相当難しいだろうなと、経験のない私でも想像できます。そうした一体感から奏でられるハーモニーだからこそ、人を楽しませたり、勇気づけたりできるのだと思います。

コンテストなので、採点があります。結果発表のとき、うつむき、悔しそうにしている女の子を見かけました。でも、同じ目標に向かって仲間とすごした時間は、なによりの宝物になったはずです。胸を張ってくださいね。

(朝日新聞社前橋総局長 熊谷 潤)