アイドルグループ「アンジュルム」リーダー 和田 彩花 さん

「アイドルとして世間の風潮を覆せる存在になりたいですね」と微笑む和田彩花さん=東京都港区

ニューシングルには、アンジュルムの『今』と『これから』が詰まっています

アイドルグループが乱立する中、クオリティーの高いパフォーマンスで独自の存在感を放つ「アンジュルム」。27日にニューシングルをリリース、来月から全国ホールライブツアーがスタートする。前身のスマイレージからリーダーを務める和田彩花さんは、アイドル活動の傍ら美術書を執筆するなど多方面で活躍中だ。マルチな才能を持つリーダーに、シングル曲やライブ、アイドルについて聞いた。

【「三曲三様」のシングル】

Qニューシングルが27日にリリースされます

メッセージ性の強い応援ソング「次々続々」、福岡県糸島市が舞台の失恋ソング「糸島Distance」、つんく♂さんが作詞作曲を手掛けてくれた恋愛ソング「恋ならとっくに始まってる」の3曲が入っています。「次々‐」はラップ調でノリノリ、「糸島‐」は「好(す)いとうと」など福岡の方言が入っているし「恋‐」には、来月末にアンジュルムを卒業する田村芽実ちゃんへのエールが込められている。まさに「三曲三様」で色んな表情が楽しめます。

Qどんなシングルに仕上がっていますか 

変わり続ける勇気、ブレない強さ、別れの切なさ、新しい環境へ飛び込む不安、夢を持つ大切さ‐どの曲の歌詞にも、卒業と加入が繰り返されるアンジュルムの「今」と「これから」が込められている。現メンバーの集大成にふさわしい仕上がりになっています。

Q来月からツアーもスタートしますね

大阪や群馬など4カ所を回った後、日本武道館でファイナルを迎えます。今までライブハウスでの公演が多く、ホールツアーは昨年の秋以来なんです。ホールならではのパフォーマンスと演出で、来てくれた人を魅了したい。「九位一体」というツアータイトル通り、メンバー9人が一丸となって挑みます。

【アイドルになりたい】

Q小さい頃からアイドルに憧れていたのですか

目立つことが大嫌いで、教室でも絶対に手をあげない子でしたね(苦笑)。でも、小学生の時に「モーニング娘。」のライブを見て、「カッコイイな」と9歳の時、芸能事務所に入りました。アイドルになりたいというより、ライブへの憧れが強かった気がします。

Q自分がアイドルだと自覚したのはいつ

2010年、スマイレージとしてメジャーデビューした時です。インディーズ時代、正直まだアイドルになりたいという自覚はなかった。でもデビュー直後、モーニング娘。のライブのオープニングアクトを務めた時、先輩たちのパフォーマンスに圧倒されました。「私もアイドルになりたい」というスイッチが入りました。

【「ガチャガチャ感」と「力強さ」】

Qアンジュルムの特徴は

グループ名もメンバーも絶えず変化しています。14歳〜21歳と年齢は幅広いですが皆、仲が良く元気いっぱい。「ガチャガチャ感」と「力強さ」がウリです。歌とダンスのクオリティーには一切、妥協しません。他のアイドルグループに負けない自信があります。

Qリーダーとして心掛けていることは

リーダーだからと偉そうにするのは嫌だし、そもそも無理(笑)。ただ、スマイレージの唯一の初期メンバーなので、私にしか分からないことは後輩にきちんと伝えていきたい。悩んでいる子がいたら自分なりに感じたことをアドバイスしています。最高のパフォーマンスを見せるのが私たちの仕事。ライブは1回1回が真剣勝負なので、リーダーの私がしっかりまとめなきゃと思っています。

Qアイドルの楽しさ、難しさは

アンジュルムの場合、可能な限りやりたいことをさせてもらっているので、そこが一番楽しいし本当にありがたい。最近、自分でも納得できるパフォーマンスが出来るようになってきましたが、一方で20歳を過ぎアイドルとしての賞味期限を考えさせられる場面が多くなりました。いつまで続けられるのか、そこが大変であり難しいところです。でも、大好きな画家のマネも伝統に縛られず自らの表現を確立しました。自分もアイドルとして世間の風潮を覆せる存在になりたいですね。

【アンジュルムと和田彩花をPR】

Q美術書を執筆するなど、美術への造詣が深いですね

高校1年の時、美術館で初めてマネの作品と出合いその魅力にハマりました。以来、色んな展覧会に足を運んでいます。西洋美術、仏像、近現代美術など、どれも大好き。美術は今までの価値観や固定概念をガラリと変えてくれるし、すごいパワーがある。「美術のことをもっと知りたい」と、自分なりに美術書を読み勉強していますが、言葉など難しいものが多く大変(苦笑)。そんな時、執筆のお話を頂きました。2冊とも私なりの美術の見方や楽しみ方を提案しています。美術って堅苦しくなく自由なんだと感じてもらえたらいいですね。

Q今後やってみたいことは 

展覧会の音声ガイド。美術が大好きなので、誰よりも熱く作品や画家の魅力を紹介できると思う。海外の美術館にも行ってみたいですね。

Q群馬のファンにメッセージを

来月21日、群馬のベイシア文化ホールで5年振りにライブを行います。ファンの方はもちろん、そうでない人にもこの機会にアンジュルムを知ってもらえたらうれしい。小さい頃、「モーニング娘。」を観て熱狂したグリーンドーム前橋でライブを開くのが夢。ぐんま観光特使も機会を頂けるなら是非やってみたい。群馬公演でアンジュルム、そして和田彩花をどんどんPRしますので、応援よろしくお願いします。

文・写真/中島美江子

【プロフィル】Ayaka Wada
94年群馬生まれ。アイドルグループ「アンジュルム」のリーダー。10年、「スマイレージ」でメジャーデビューを果たす。同年「第52回輝く!日本レコード大賞」最優秀新人賞を受賞。15年1月より「アンジュルム」としてスタート。現在、テレビや雑誌、舞台、ライブなど多方面で活躍中。一方、大学で美術史を学び、これまで2冊の美術書を出版。アップフロントプロモーション所属。