チーム医療[11月17日号]

先日、大腸ポリープの切除手術を受けるため、1週間近く入院した。手術への不安はもちろん、仕事や家庭の事を考えるとブルーになったが、病院では様々な職種の人が患者を手厚くサポートしてくれた。まず、初日の大腸カメラでのポリープ切除。麻酔をしないため一部始終が見学できる。ドキドキしながら臨んだが、主治医は看護師と連携し、迅速かつ丁寧にポリープを取っていく。切除に要した時間は60分。「谷さーん、全部取れましたよ。もう大丈夫、心配しないで下さいね」と患者を思いやる声掛けに心からホッとした。

食事面でも栄養士の指導の下、体に負担がかからないムース状のサバの味噌煮やレンコンの煮物なるものがお粥と共に提供された。見た目はリアルなのに舌でつぶせる柔らかさ。介護食の進化ぶりに驚いた。術後の説明や生活の注意など、メンタル面のフォローもバッチリ。患者である自分を中心にした「チーム谷」のおかげで日々明るく過ごせた。

同室の患者さんに対しても同様だ。真夜中に薬の服用や転院への不満を訴えると、すぐさまチーム内で情報共有。翌朝には医師や看護師のほか、放射線技師や理学療法士らが協働し、新チームが再編成されていた。

理学療法士を目指す娘と、「チーム医療があれば、『大門未知子』がいなくても大丈夫だね」と盛り上がる。現在、入院前と変わらない生活に戻っている。改めて社会復帰が果たせた喜びを噛みしめている。

(谷 桂)