人の振り見て…[5月18日号]

春の高校野球関東地区大会県予選が終わると、弊社は夏の大会特別号発行に向けて、参加全校の集合写真撮影を始める。数人で分担するのだが、練習の合間を縫って短期間で行わなければならないため結構大変だ。

先日、今年初の撮影が入った。その球場は会社から2時間近くかかる上に、スタートは午前8時半から。しかも練習試合の前なので遅れる訳にはいかない。約束の20~30分前に着くように家を出た。ところが、朝の通勤ラッシュは予想以上に凄まじく、駐車場に着いたのは午前8時20分を回っていた。

ダッシュでグラウンドに向い、何とか遅れずにすんだものの、ノック練習を切り上げ既に準備万端で出迎えてくれた高校球児に対し、ちょっとバツが悪かった。と、その時、監督からの一言が。「1社、遅れていますので少しお待ち下さい」 ギリギリだが間に合って良かったとホッと胸をなで下ろした。

他社のカメラマンが到着したのは40分過ぎ。遅刻や周囲を気にすることなく、マイペースで撮影を行っていった。礼儀正しく時間厳守の球児と比べ、そのユルさが際立ち他人事ながらヒヤヒヤした。

「たかが10分、されど10分」。遅刻そのものも良くないが、その後の本人の態度で人に与える印象は大きく変わるなと痛感した。とはいえ、自分も決して褒められたものではない。「人の振り見て我が振り直せ」 その言葉を改めて肝に銘じた1日だった。

(中島美江子)