人間とは何か[5月24日号]

マシンって感情が無いと思うでしょう。でも、ほっておくと機嫌が悪くなるんですよ。愛情や情熱がないと動いてくれません」 群馬工業高等専門学校の平社信人准教授の言葉に「なるほどな~」と深く頷いてしまった。今月17日、アーツ前橋で行われたライブパフォーマンス後のトーク会でのことだ。

現在、「やなぎみわ展」を開催中の同館。この日は、やなぎさんが群馬高専ら5校の学生たちと共同制作したマシン4機による新作「神話機械」と役者が、シェークスピアの戯曲などを上演した。のたうちマシンや振動マシンなど4機が放つ音と光と動き、生身の人間が発する声や動きが濃密かつ複雑に絡まりあった舞台は、どこまでが演出でどこまでがアドリブか分からない。緊迫感と滑稽さに満ち、まるで悲劇と喜劇を見ているようだった。

やなぎさんは上演後、「各々の機械はプログラミングされた通りに動いているだけ。途中で突然止まることもあるが、それを繋ぎ合わせ関連付けられるのが人間」と語った。

意思を持っているかのように動き回るマシンと役者によるコラボパフォーマンス、その後のトーク会では、「人間とは何か」という問いについて深く考えさせられた。

「神話機械」の有人公演は終了したが、マシン4機による無人公演は会期中(6月23日まで)の午前11時、午後2時、午後4時の3回、上演される。アート好きはもちろん、演劇好き、ロボット好きも必見だ。

(中島美江子)