令和の再会[6月14日号]

改元から1カ月半。話題の「万葉集」に絡めて先週、群馬の地名が詠み込まれた万葉歌碑を特集した。折しも、学生時代の恩師で県立女子大名誉教授の北川和秀先生が同大で特別講座を行うと聞き、取材を兼ねて参加した。

「令和」の典拠となった万葉集について触れる中、新元号に対する先生の私見として「『令』の文字を良くないとする意見もあるが、『令和』を訓読すると『和せしむ(=令レ和)』とも読める。『仲良くさせる』『穏やかにさせる』の意味になり、決して悪くない」とおっしゃった。「令」の字に違和感があった筆者も師の言葉で,すっと受け入れられた。

25年ぶりの北川先生は、眼鏡に白髪交じりと見かけは多少変化したものの、わかりやすい言葉で優しく語りかける口ぶりと時々雑談を挟む講義スタイルはそのまま。息抜きタイムでは、「ぐんまちゃん」柄ネクタイをアピールし、大ファンであると告白。関連の面白エピソードの数々に会場全体が一気に和んだ。

このゆるさと親しみやすさが、今も昔も変わらない先生の魅力の一つ。せっかくなので、先生とぐんまちゃんを紙面上でコラボさせたところ、嬉しいことに読者から早速、「息子が紙面上のぐんまちゃんに丸をつけて探していた」などの反響が寄せられた。

再会をもたらしてくれた「令和」と、編集にあたり親身になって相談に乗ってくださった先生に万謝。次の梅雨の晴れ間には、恩師お勧めの歌碑を巡ってみたい。

(上原道子)