伊香保温泉でアートに触れる(Vol.32)

床の間アート作品(塚越屋七兵衛の展示)
床の間アート作品(塚越屋七兵衛の展示)

本学の教員や学生は、2010年から伊香保温泉の関係者の方々と一緒に「伊香保アートプロジェクト」と題し、様々な取り組みを展開しています。「アート」を切り口にして、伊香保温泉の魅力を学生目線で発信することで新鮮な視点をもたらすことを目指しています。

具体的な試みとして毎春、伊香保を実際に歩き、学生たちが発見した温泉街の魅力をデザインした手ぬぐいの「のぼり」を作成します。石段街の延伸部に飾られたのぼりは、観光客の皆様の投票により上位3人の作品が商品化され、温泉街で販売されています。

また、「大正浪漫フェスティバル」として来訪者と共にワークショップで制作した灯りを使用し、キャンドルナイトを行いました。そして、現在は伊香保の地における「もてなし」の象徴として「床の間」に目を向けた「第4回床の間アート展」が6月30日まで開催されています。

この展覧会は、私たち教員と作家、及び本学の卒業生の現代アート作品133点を15会場のエントランスと宿泊するお部屋の床の間に展示したものです。

一連の活動は、学生が地域に飛び出しその土地の人々と触れ合いながら、自らの感性を磨くことになります。卒業してからも、伊香保という地に目を向け、愛着を持って関わり続け地域活性化の一翼を担える可能性を秘めています。一方、温泉街の方には小さな新風を吹き込む存在になっているのではないでしょうか。今後も、若い学生パワーで地元の観光地を盛り上げていけたらと思っています。

 

群馬県立女子大学文学部美学美術史学科
准教授 奥西 麻由子 さん
【略歴】78年埼玉県生まれ。12年より現職。専門はアートマネジメント、美術教育。学生とともに県内美術館や地域でワークショップを多数実施。