台風19号[10月18日号]

台風19号が、各地に大雨被害をもたらしました。多くの方が亡くなり、行方のわからない方も。関東や東北などの河川では堤防が決壊し、浸水被害も甚大です。3連休明けの段階ではまだ全容把握ができておらず、さらに被害が拡大する可能性もあります。

群馬県も大きな被害がありました。富岡市と藤岡市で土砂崩れがあり、4人の命が奪われました。心よりお悔やみ申し上げます。お住まいが全半壊したり、浸水したりした被災者の方も多数いらっしゃいます。嬬恋村のホテルでは一時、宿泊客と従業員の計約70人が取り残されました。道路の寸断、停電、断水……。

「40年近く住んでいて、こんなの初めて」「まさか断水するとは」「怖かった」。群馬で被災された方々の声です。大変なときにもかかわらず、取材に応じていただき、本当にありがとうございました。いつ、どこで、どんなことが起きたのかを早く正確に把握し、それを共有することは、とても大切なことだと考えています。繰り返さないために。未然に防ぐために。きちんと検証することも不可欠だからです。

自然災害の際、「経験したことなのない」「想定外」「記録的」といった文字を目にすることが増えました。決しておおげさな表現ではなく、実際、被害は甚だしい。備えすぎということはないのだと思います。

台風19号が去ってからも、次々と被害の状況が報道されています。「予測されて色々言われていたことから比べると、まずまずで収まったという感じだ」。とても、そんな感じにはなれません。

(朝日新聞社前橋総局長 熊谷 潤)