大相撲上州高崎場所[4月27日号]

今月15日、高崎アリーナで行われた大相撲巡業「上州高崎場所」にプライベートで訪れた。小さい頃から相撲好きだったが、力士たちを間近で見るのは初めて。一ファンとして朝稽古から弓取式まで大興奮の1日だった。

会場の外にたなびくしこ名が書かれたのぼり旗を眺め、両国気分に浸る。会場内に作られた土俵では朝からぶつかり稽古。「バシン!」という激しい音が響き渡る。至る所にいる力士らはサービス精神旺盛で、写真やサインをねだると、笑顔で気軽に応じてくれた。

巡業では、子どもへの稽古や手拍子などに合わせて唄う相撲甚句、相撲の禁じ手を面白く紹介する初切など行われ、土俵上の厳しい表情とは違う姿も楽しめた。序二段から幕内までの取組では、6人の群馬出身力士が出場。気合い十分の取り口を見せてくれた。番付の最高位は三段目だが、幕内への期待が膨らむ。

そんな中、ひと際歓声が上がったのは結びの一番後の弓取式。今年の初場所まで約5年弓取を務めてきた吉岡町出身の聡ノ富士が土俵に上がり、華麗な弓さばきを披露した。この日、41歳の誕生日を迎えた古参力士が織り成す妙技を目の当たりにすることができ、思わず込み上げてくるものがあった。

10月にも太田市で20数年ぶりの巡業が行われる。相撲界は様々な問題が顕在化したが裸一貫再出発し、さらにファンを沸かせてくれることを願っている。鬢付け油の甘い香りが漂う会場にまた足を運んでみたい。

(林哲也)