学校と地域で尾瀬の魅力を発信(Vol.78)

昨年12月のネイチャークラブで作ったしめ縄を手にする参加者
昨年12月のネイチャークラブで作ったしめ縄を手にする参加者

「こんな高校があったんだ」 尾瀬高校を訪れる方からよくこんな言葉をいただきます。周辺の豊かな自然環境、山小屋か博物館といった趣の学舎、自然環境科を中心とした環境学習、県外生も利用できるホームステイ制度、授業や課外活動など地元地域との関わり、生徒が主体的に取り組む態度、これほど特色豊かな高校は全国的に見ても珍しいのかなと改めて思います。

本校の特色ある取り組みの一つに、学校を会場に毎月第3土曜日、一般の方と活動する「ネイチャークラブ」というイベントがあります。四季に応じた自然体験を始め、地元の食や農、伝統文化などを学び、それらを継承していこうと活動しているものです。自然環境科の3期生を中心とした方々が「卒業後も母校のために何か出来ないか」と考え、2002年にスタート、今年で16年目を迎えました。活動数は何と160回以上。参加中学生が高校生の姿を見て憧れ、本校に入学するケースも少なくありません。

春には上州地粉と昔ながらの製麺機を使ったうどん作り。夏には学校にある自然植物園で昆虫採集や学校裏を流れる片品川で川遊び。秋には焼き芋や落ち葉アートを楽しみます。冬になれば、畑で公式ルールに則った雪合戦など。先月は、しめ縄や、学校の畑で収穫した花豆を加えダッチオーブンで焼く「花豆パン」を作りました。

参加者の方からは、「春に植え秋に収穫した作物をアウトドア料理として美味しくいただけたのは他には出来ない体験だった」とか、「生徒や卒業生が自ら企画・運営していることに感心させられる」といった感想が寄せられます。

一連の活動を通して、教師の目から見ても生徒の成長を実感しますし、生徒も自身の成長や変化を感じているようです。また、本校がある利根片品の特徴や他にはない「良さ」「魅力」についても再発見していることは、ささやかながら地域貢献にも繋がっていると感じています。

同4月には棒巻きパンを炭火で焼いた=尾瀬高校自然環境科
同4月には棒巻きパンを炭火で焼いた=尾瀬高校自然環境科

今後も卒業生や在校生とともに活動を継続し、地域と共にある尾瀬高校として何ができるかを考え、発信していければと思っています。

なお、次回の1月20日は「ウインターフェスタ自然環境科2018」との同時開催で、どんど焼きや雪をテーマにした体験活動を実施する予定です。これ以降も毎月行っておりますので、興味がある方はお気軽にお問い合わせください。一人でも多くの方の参加をお待ちしています。

 

県立尾瀬高等学校 自然環境科
実習助手 荒井 裕二 さん
【略歴】1985年高崎生まれ。2000年に尾瀬高校へ進学、片品村内でホームステイ生活を送る。高崎経済大学卒業後、母校の専門職員として着任(Sターン)。以後、地域の人のサポートなどを受けながら、校外実習や課外活動を実施。