届けたいのは、この地に生きる人の姿と心意気(Vol.88)

中之条町の「つむじ」で配布のほか、郵送も可能なフリーペーパー「Nakabito」
中之条町の「つむじ」で配布のほか、郵送も可能なフリーペーパー「Nakabito」

「届けたいもの」は何だろう。観光の仕事に携わりながら、常日頃、自問していることです。

中之条町には歴史ある温泉や自然景観、伝統文化や風土、美味しい農作物やお酒などなど、皆さまに知って欲しいことやお届けしたいものがたくさんあります。しかし、この群馬県、素晴らしい場所やものは私たちの町の外にも溢れています。さあ、どうやって地元を売ろうか…。

「中之条町にしかないもの」を届けること。これこそが、地元を売る使命を持つ私たちの仕事ではないか。しかし、どこにあるんだろう、中之条町にしかないものって…。あ、あったあった。しかもいっぱいあった! 更にこれがとてつもなく面白い!! そんな経緯で始めたのが、今回ご紹介する「Nakabito」プロジェクトです。

「ナカビト」は中之条で暮らす人のことであり、土地と生活の「仲人」のことでもあります。森林が多くの面積を占めるこの土地では、古くから木工が盛んでした。最も歴史ある伝統工芸の一つとも言われている「こね鉢」や、赤松でつくるお弁当箱「メンパ」はその最たるもの。製作工程の図解を含めて、フリーペーパーで紹介しております。そのほかにも花豆の缶詰や六合納豆、凍み豆腐に蜂蜜、キビ大福など、美味しいものをつくる人たちも登場しています。

大事にしたかったのはモノが出来上がるまでの物語と、つくる人の想い。取材も原稿も中之条町に関わる人たちで仕上げています。そう、届けたかったのは、この土地に生きる人の姿と心意気だったのです。WEBサイト「Nakabito」でも、そんな粋な中之条の人に触れていただけます。そして、会いにお出かけください、「ナカビト」に!

 

一般社団法人中之条町観光協会
事務局 原沢 香司 さん
【略歴】1978年生まれ。大学で鹿児島のトカラ列島をフィールドに調査研究。卒業後、都内の旅行会社に就職。日本各地から南米やアフリカまで視察・交流の旅をコーディネート。14年1月から現職。現在、着地型体験ツアーの造成や町の魅力を発見・発信する日々。