年 賀 状[1月25日号]

先日年賀はがきの抽選会が行われ、1番下の3等だが、お年玉切手シートが当たった。当選した年賀状の送り主は、幼稚園の時の先生。かれこれ30年やり取りをしている。昨年、長女が生まれたことを知らせた時には、ぬいぐるみと絵本を送ってくれた。お礼と娘を見せに自宅に伺い、久しぶりの再会を楽しんだ。

小学校や高校の先生の年賀状には、退職後の悠々自適な生活や今年度定年退職を迎えることなど近況が添えられ、懐かしさや時間の流れを感じた。その中で「『子育て日記』楽しみに読ませてもらいました」との一筆。自身の子育ての奮闘をまとめた弊紙コラムを読んでくれていたことを初めて知り、身が引き締まる思いがした。年に一度の年賀状が恩師との関係をつないでくれている。

日本郵便によると、2019年用の年賀はがきの総発行枚数は、約25億6千万枚。ピークだった03年度の約44億6千万枚に比べると4割以上減っているが、今年度は人気キャラクターをデザインしたはがきの発行や賞品を充実。住所を知らないSNSの友人に年賀状を送るサービスは、年々利用者が増加しているという。時代とともにニーズは変わるが、「大切な想いを伝える役目」は変わらない。

便利な通信手段は様々あるが、それでも手書きの年賀状を手に取ると、温かさや思いを感じる。ほんのひと手間が嬉しい―そうした気持ちはこれからも変わらず人は持ち続けるだろう。

(林哲也)