心豊かな芸術体験「子どもは小さな芸術家」(Vol.152)

クリスマスをテーマにしたファッションショー=2018年12月

 

「創造力あふれる協同作品と華やかなファッションショー」。小学生のダイナミックな芸術活動「子どもは小さな芸術家」は今年2月、6回目の幕を開けます。このイベントは、「高崎市内の小学生たちに心豊かな芸術体験を贈りたい」という願いを基に、地域連携を進める新しい取り組みとして主催者の高崎市中央公民館、講師を務める筆者、サポートする育英短期大学保育学科の学生有志が、三位一体となって独創的な実践を展開してきました。

これまでの活動としては、高崎市内の小学校1~6年生の希望者を対象に「紙芝居」「絵本」「プラネタリウム」「大型紙彫刻」「影絵」などの作品と衣装を制作してきており、本年度は、協同絵画と参加児童の等身大人形の制作を行う予定です。

イベントに関わるきっかけは、高崎市中央公民館主催による「イクメン講座」の講師を担当していた経緯があり、2015年2月の第1回から筆者が講師を担当しています。

講座当初から、異学年の子ども同士の関わりが少ない現代社会を背景に、参加児童を異学年のグループに分け、アイデアを出し合い、一つの作品を完成させる喜びを分かち合うことを重視してきました。

また、これまでイベントには育英短期大学保育学科の学生有志が保育者力量形成の意味から関わり、参加児童の技術的な補助などで活躍しています。参加児童にとっては、お兄さんお姉さん先生としての学生と関わることから、緊張がほぐれ、安心感を与えることにもつながっています。

最後のフィナーレのインタビューでは、参加児童から「みんなとおわかれするのはさみしいけど、色々なものを作れて楽しかったです」「ここは、ぼくにとっては安心して制作できる場所です」などの声が聞かれました。
今後もさらに、新しく壮大なテーマにチャレンジしながら小学生向けの楽しい企画を考えていきたいと思います。

 

育英大学教育学部教育学科児童教育専攻
准教授 渡辺 一洋

【略歴】1978年新潟県生まれ。兵庫教育大学連合大学院芸術領域修了。専門は、造形表現及び美術教育。育英短期大学保育学科准教授を経て、2019年4月より育英大学教育学部教育学科准教授