意欲や向上心を高め合う人々が集う場を(Vol.113)

80店舗が出店するまちなかマルシェ=伊勢崎

伊勢崎を拠点とした街づくり活動「まきばプロジェクト」を立ち上げたのは2015年のこと。それまで、祭事やイベント業に携わった経験は無く、専門知識は皆無。素人が手探り状態で始めた取組みでしたが、初回の実施から100店舗の出展店舗と行政の協力を得ることが適い、会場は3000人を超える来場者で埋め尽くされました。現在は地元企業、金融機関、行政と様々な協働事業を年間40企画余り実施しています。

一介の主婦がリスクを負いながらもイベント実施に踏み切った理由をよく尋ねられることがあります。動機を挙げればキリがありませんが、根本にあるのは「自分の生活を自ら楽しくしたい」という想いでした。

プロジェクトを立ち上げた当初は何事も思い通りに進まず、幾度となく壁が立ちはだかる日々でした。多くの方なら心折れてしまうかもしれません。ですが持ち前のポジティブ思考と楽観的な性格により、実現性は加速していきました。「できない理由」は考えず、「できる方法」だけを探し続けたこと、さらには「諦める選択肢」を持たなかったことが、現在に至る理由だと思います。

ただの主婦でもできることを身を以て示したことで、20・30代の女性から多くの共感を得ました。女性は結婚、出産、育児などから、生活状況が変化していきます。「子育て中だからできない」よりも「子育て中だからこそ楽しめる」を増やしていけるように、どんな状況や環境でも楽しむためのコツや要素も発信し続けています。今では意欲や向上心を高め合う人々が集う場として形成されつつあり、自立への足掛かりとして利用する人も少なくありません。

チャレンジの途中には、自分が何をしても周囲から「不正解」とされるときが必ずあります。ですが、そんな時も理不尽に媚びて蹂躙され、自分を見失うようなことはせず、自分が正しいと思うこと、正解だと思うことを凛として貫くこと。自分を信じた先に必ず道は拓けるのだと実感しています。

 

まきばプロジェクト主宰
秋山 麻紀 さん
【略歴】1981年、茨城県北茨城市出身。地域や住民が抱える課題解決手段としてイベントの企画運営を執り行う。公益事業においても政策方針決定過程に広く参画し、2017年度ぐんま輝く女性表彰チャレンジ賞を授賞。伊勢崎在住。