最後の言葉[7月26日号]

コラムを読んで感想をくださるみなさま、いつもありがとうございます。お手紙をいただくこともあり、励みになっています。にもかかわらず、お返事を出せず申し訳ありません。この場をお借りしておわびします。一生懸命コラムを書きますのでご容赦ください。

高校野球の熱戦が各地で繰り広げられています。もちろん、群馬大会も盛り上がっています。順調ならこのコラムが掲載される26日は決勝前日です。野球経験もないのに、「○○も強いね」などと、同僚と一緒に評論家ぶっています。

3年生には最後の夏。試合にかける思いは、ひたむきさとなって伝わります。それだけに負けたときに流す涙には、こちらもほろり。試合後、そんな選手たちに語りかける監督の言葉も良いのです。10年ほど前、その言葉を集めて紙面を作ったことを思い出しました。ほんの一部ですが、ご紹介します。

コールド負けした選手たちに。「まだ人生の途中なんだ。オレだって大差で負けた屈辱の思い出がある。だけどまだ野球をやっている。恥ずかしくないぞ」。

泣きじゃくる選手たちに。「泣くな。笑顔で帰ろう。今日はいろんなこと考えていいよ。そんなに簡単ではないだろう。でも、次を歩み出そう」「お前たちがやってきた練習は二流か? そうじゃないだろ。一生懸命やってきた。恥ずかしくはないはずだ」。

「試合に勝つことを目標にしてきたが、そこから得たことを生かしてこれからどんな人間に成長していくのか。それが大切だ」。あのときの球児はいま、どうしているのかな。

(朝日新聞社前橋総局長 熊谷 潤)