最高の舞台[2月16日号]

ミュージカル映画の新たな傑作と評判の「グレイテスト・ショーマン」。本日16日の公開に先立ち、6日に行われた試写会で鑑賞した。主人公のモデルは、ショービジネスの原点を築いたとされる実在の人物、P・T・バーナム。通常とは異なる身体や個性をもつ社会的少数者(マイノリティー)をショーの表舞台に立たせ奇抜な演出で成功した彼の波乱の人生を描く。主演のヒュー・ジャックマンはじめ実力派俳優の力強い歌声とスピード感のあるダンス、圧倒的な映像にすっかり魅了された。一方で、差別や多様性の享受といった社会問題についても深く考えさせられた。

折しも先週9日には平昌五輪が開幕し、過去最多92の国と地域のアスリートがしのぎを削る様子を毎日楽しみに観戦している。国や人種の違いを超え、互いを尊敬しあう選手らの姿は本当に素晴らしく感動の連続なのだが、世界最高峰のスポーツの祭典もまた筋書きのない「ショー」だと感じる。

かつては欧米人に比べると見劣りした日本選手も、昨今は実力を上げ驚くほどの輝きを放っている。髪型やメイクを整え、ファッションにこだわる選手も多く、メディアに注目されても言葉を選び堂々と話す。「みせる」意識、他者に認められた自覚は、選手らの自信を支え、パフォーマンス向上にもつながっているようだ。様々な角度から感動と元気をもらえる五輪の後半戦と、来月開幕のパラリンピックを引き続き楽しみたい。

(野崎律子)