東海道五十三次[7月28日号]

先日、お茶漬けの素を購入したら「東海道五拾三次カード」が入っていた。「懐かしい!」約20年ぶりの復活に思わず声を上げた。お茶漬けカードとは、江戸時代の絵師、歌川広重が描いた東海道53宿場に日本橋と京都三條大橋を加えた55枚の浮世絵を元に製作したもので、どれか1枚が商品に入っているというおまけ企画だった。子どもの頃、母が買物ついでに面白がって集めていたので、自分も自然と興味を持った。日本の歴史や美術に手軽に触れられるのも良かった。トレーディングカードのように、交換や収集した人も多かったように記憶している。
「日本橋から東海道を一緒に歩いてみよう!」 中学に入学して間もなく、歴史好きな母の突然の提案で親子旅が決行された。石造りのアーチなど日本橋の歴史遺産を見てから、ほんの少し品川宿方面に東海道を行脚した。当時、旧五街道の起点となる場所に立った時の感動は、約40年前のことながら今でも鮮明に覚えている。
つい最近、重要文化財である日本橋の周辺の景観を改善するため、その上を通っている首都高が地下に移設されるというニュースを知った。かつて、日本橋で記念撮影した写真も高速道路の高架橋の下での1枚だった。
空が見えて川の流れる新生「日本橋」になったら、今度は中山道を群馬方面に歩き始めてみたい。

(谷 桂)