特別収蔵品展「 日本画の美 」

20200124文化紀行(三論絵詞(当館蔵))
三論絵詞(当館蔵)

日本画のもつ「美」を自由に体感して

現在、令和元年度の特別収蔵品展として、「日本画の美」を開催しております。当館では開館以来、郷土群馬に関するたくさんの資料・作品を、購入・寄贈・寄託などのかたちで収蔵して参りました。そのような収蔵品の中で、新春にふさわしい美しい資料・作品を厳選して紹介しています。

ところで、「日本画」とはどのようなものでしょうか。本収蔵品展では、「日本画」の意味を日本の伝統的な様式をもった絵画作品として広く捉え、当館収蔵品より、近世から近代はじめにかけて制作された群馬ゆかりの絵画作品をおもに展示しています。

さて、作品を鑑賞する時、何をどのように観たらよいのか、迷う方も多いでしょう。今回は、一目で分かりやすい、かたちに注目してご紹介します。作品は、様々なかたちをしています。屏風、画帖、絵巻、掛軸といった表具の形態や材質の違いは、作品を形作るうえで大切な要素です。絵画を引き立てるかたちを楽しみながら、描かれた一本一本の線や繊細な色彩の表現をゆっくり味わい、作品のもつ「美」を自由に体感してみましょう。

狩野栄信「龍虎図(部分)」(当館蔵)
狩野栄信「龍虎図(部分)」(当館蔵)

一方、今回の作品の中には、歴史資料としての重要性を秘めているものも数多くあります。そうした資料の一つが、島 霞谷・隆夫妻に関するものです。霞谷は幕末の写真師として県内でも徐々に知られてきていますが、写真のほかにも日本画や西洋画、和歌や楽器なども嗜む文化人でありました。そうした霞谷の多様な活動の中で、今回は特に日本画を取り上げて展示しています。

会期中の土・日・祝日には、小学生向けのイベント「日本画でみっけ!」も行い、クイズに正解すると缶バッジがもらえます。日本画に興味がある方だけではなく、家族連れでも、ぜひこの機会に博物館にお出かけください。

 

20200124文化顔写真

県立歴史博物館学芸員
森田 真一 さん

新潟大学大学院人文科学研究科修了。2006~2012年の博物館勤務を経て、2017年より県立歴史博物館の学芸員として再び勤務。担当した展覧会は、「大新田氏展」(2019年)など

■高崎市綿貫町992・1■027・346・5522■2月24日まで■一般300円、大高生150円、中学生以下無料■月曜休館■1月25、2月8日午後1時半から、当館学芸員によるギャラリートーク(予約不要、要観覧料)/2月22日午後1時半から、県立近代美術館学芸員によるスペシャルギャラリートーク(同)