誰でもどんなジャンルでも、自由に発表できる空間に(Vol.158)

疫病退散に御利益があるとされる妖怪「アマビエ」を描いたイラストが並ぶ終息祈願特別展=前橋リリカ1階

「群馬にも、若手クリエイターが自由に作品を発表できるギャラリーが欲しい」 そんな思いを抱き、県外の美術大学を卒業して群馬に帰郷した友人と一緒に2013年、前橋の街中にギャラリー「アートスープ」を立ち上げました。作風や技法にこだわらず、誰でもどんなジャンルの作品でも、自由に発表できる空間にしたいという思いで活動を始めてから、もうすぐ7周年となります。

ギャラリーでは年間約30回、それぞれ1週間から2週間ほどの期間で様々な展示会を開催しています。一人の作家さんの作品で展示室を飾りつくす個展、お友だちやサークルの仲間など、みんなで一緒に開くグループ展、一つのテーマに合わせて希望者を募り開催する公募展などなど、企画内容は多種多様。お客様がいつ来ても新しい作品と出会えるように、日々活動を続けております。

しかし、残念なことに新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受けこのコラムを書いている現在、本拠点の前橋駅前本部は活動を自粛しております。さらに、この4月から新規に開設された2つ目の拠点、前橋リリカ支部のオープン前日の4月7日に、政府から緊急事態宣言が発令されました。

最悪のタイミングでのスタートですが、「密集・密閉・密着」を避けてお客さまとスタッフの感染リスクをゼロにするために、スタッフ不在の無人式のギャラリーとして展示会を開催しました。最初の展示会は「疫病退散☆アマビエ展」(4月26日まで)。作品はインターネット上で募り、有志の作家さんたちから投稿されたイラストを展示しています。江戸時代に熊本に現れた疫病を退ける妖怪「アマビエ」を、約130人の作家が描いています。よろしければ、お買い物のついでにご覧下さいませ。

ギャラリー「アートスープ」代表代行
中林 智洋

【略歴】1984 年生まれ。高崎健康福祉大学卒業。前橋市内の総合病院に勤務。2013 年にギャラリーアートスープを立ち上げる。病院に勤めるかたわら非営利団体として同ギャラリーを運営するが2018年に代表を引退。現在は新代表を補佐しつつボランティアの一人として団体の活動を支援している