農家民泊で地域おこし(Vol.101)

農家民泊でうどん作りに挑戦する中学生

一般社団法人みなかみ町体験旅行では、みなかみ町を中心とする周辺の6市町村で、主に首都圏の小中学生を中心に林間学校などにおける自然体験や農業体験などを受け入れております。

特に農家に泊まりながら田舎の暮らしを体験する農家民泊は、教育的な効果も高く、実施する学校が多くなり年間5000人程度の受入れを行っております。普段、都会では経験できないとれたての野菜を食べたり、見知らぬ大人と一緒に生活をするということは、子どもたちに大きな成長のチャンスを与えてくれます。はじめは、こわばっていた子どもたちの表情が、帰るころには先生も見たことのないような笑顔になっていることが、それを物語っています。

これは、国が推進する「子ども農山漁村交流プロジェクト」の一環で行われており、行政と連携した地域協議会などが窓口となって学校団体の受入れを行うことに限り、旅館業法の適用外となっております。一方、都会の空き部屋などに外国人旅行者を宿泊させてお金をとる違法な民泊が横行し、様々なトラブルが発生しています。そのため、今年6月から住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行され、一定のルールと基準をクリアすれば、人を泊めることができるようになりました。この新法ができるまでは、農家が学校団体以外の一般のお客を泊めるためには、旅館業法の許認可をとらなければなりませんでした。これは、農家が都会のファミリーや若者、外国人などを受入れ、交流しながら収益も上げ、地域元気にするチャンスだと思います。

国は、このような農村の活性化を「農泊」と呼び、全国にその拠点を500か所整備する計画です。まだまだ、課題もたくさんありますが、世界中から日本の農村を求めてわざわざやってくる、そんな地域を目指していきたいと思っております。

 

一般社団法人みなかみ町体験旅行 常務理事
NPO法人奥利根水源地域ネットワーク 代表理事主任  北山 郁人 さん
【略歴】74年名古屋市生まれ。2009年より、みなかみ町藤原に家族で移住。農家民泊を中心とした小中学生の体験学習の受入れを行う。