クラシックカー [1年ほど前から「なんとなく不調」が続いている…]

1年ほど前から「なんとなく不調」が続いている。疲れやすい。目覚めがすっきりしない。昼間、睡魔に勝てない。膝がギシギシと鳴る。先日は、腰から下腹部にかけて筋肉痛にも似た激しい痛みに見舞われた。

気分転換にと、家の片づけを始める。長男が県外へ出る前に分別していったガラクタを思い切って処分することに。段ボールからは大量のミニカーや電車模型などに交じって、写真やお絵描き帳など思い出の品もわんさか。その中に、桐生で毎秋開かれるクラシックカーフェスティバルで息子が描いたクレヨン画も出てきた。

往年のスポーツカーに目を輝かせる息子と一緒になってワクワクした記憶がよみがえる。ガソリンの独特の匂い。今にも止まってしまいそうな危うい音。狭い運転席やアナログの計器。見た目は古いがきちんとエンジンがかかり、ピカピカと輝いていた。オーナーが車を愛し、車とともに生きてきた証しだ。

車に例えれば、わが身もクラシックカー。小さな故障に気づき、こまめにメンテナンスを行うからこそ長く動き続ける。無理はせず、ちょっとした不調も気に留め、維持管理に努めなくては。

そしてクラシックカーの絵は、額に入れて飾っておくことにした。

(上原道子)

掲載内容のコピーはできません。