ピアソラの魂を継承、心揺さぶる演奏

玉村町文化センター「エルシエロ2020× アストル・ピアソラ~情熱的挑発~」

「私は2020年に私の作品が人々に聴かれているという幻想を抱いている。時々それを確信するのは、私の作る音楽が、他とは違うものだからだ」A・ピアソラ(1921―1992)

アストル・ピアソラは、アルゼンチン生まれ。ニューヨークでジャズに親しみ、アルゼンチンでバンドネオン奏者として活躍、パリでクラシック作曲家を志すも、タンゴの改革に目覚め、革新的な作品の数々を世に送り出しました。

来年はピアソラ生誕百年。彼の言葉は〝幻想〟ではなく、国やジャンルを超え、今なお数々の名手たちに演奏され続けています。そして現在の日本においてもその魂を継承すべくピアソラの楽曲だけを演奏する若手四重奏団「エルシエロ2020」が輝きを放っています。

当財団では、そんな彼らの演奏会を来年1月に開催し、個性豊かな実力派たちが絶妙に調和を保ちながら魂をぶつけ合う、スリリング且つ心地良い時間をお楽しみいただきます。

「エルシエロ2020」は、ヴァイオリニストの桜井大士さんを中心に2015年に結成。

桜井さんは、クラシック奏者としての確かなテクニックだけではなく、ロックやプログレ、その他のジャンルにも精通し、深みのある演奏が魅力的で、昨年の「バッハ無伴奏演奏会玉村公演」でチケットが完売するなど群馬でも高い評価を受けています。

ベーシストの金森さんはジャズ界の逸材で、群大ジャズ研出身ということもあり、その腕前に馴染みのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

チェリストの橋本專史さんは、ヨーロッパで研鑽を積み、現在は日本を拠点に演奏活動をする傍ら、クラシック演奏に留まらないマルチな才能と柔軟さで、新規加入メンバーながら既に古株のような安定感を見せています。

ピアニストの高木梢さんは、優美で華奢な佇まいからは考えられない程の圧倒的な熱量で全体を支えており、魂を揺さぶるような演奏は必見です。

彼らの放ったピアソラの旋律が頭の中で再生され続けるような、中毒的で革命的な出会いを、ご来場の上、是非ご堪能ください。

ピアソラの楽曲だけを演奏する四重奏団「エルシエロ2020」の金森基さん、桜井大士さん、橋本專史さん、高木梢さん=写真左から

 

(公財)玉村町文化振興財団 事業係
大山 由実子さん

2013年より(公財)玉村町文化振興財団に勤務。担当事業に「サンドアートの奏でる世界」、「絵本LIVE」、「TrioMono演奏会」、「桜井大士バッハ無伴奏演奏会」、「0才からの音楽会」、「西山まりえ 古楽シリーズ」 他

■玉村町文化センター(佐波郡玉村町福島325)■0270・65・0600(月・祝日休=同町文化振興財団)■1月16日午後3時開演、全席指定一般2500円、高校生以下1000円、未就学児不可

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