地域の魅力を見いだし、伝える(Vol.61)

新しくなった「たくみの里」ガイドブックとガイドマップ
新しくなった「たくみの里」ガイドブックとガイドマップ

みなかみ町役場に派遣となり、初めての仕事となった「たくみの里ガイドブック・ガイドマップ」がこの度、発行されました。GW前から「たくみの里」内やみなかみ町の観光案内所などに置いて随時、配布していますので、是非お手にとって頂き、春の里山をお楽しみ頂ければ幸いです。

制作に当たっては行政、観光協会、里内の観光事業者で構成する検討会議を組織し、アドバイザーとしてたくみの里の来訪者アンケートやガイドマップに関する調査研究でご縁のあった、マーケティングの専門家である産業能率大学の塙泉准教授をお迎えし、客観的な視点とたくみの里関係者の想いが両立するようなパンフレットを目指しました。

会議では全国の先進事例を参考にしつつ、過去たくみの里で行われた様々なアンケート調査に基づく明確なターゲッ ト設定を行い、ターゲットに伝えたい魅力や既存マップの問題点などをワークショップ形式で会議メンバーに上げて頂きました。その中で生まれた制作コンセプト「カタチに残る想い出づくりのできる里」やたくみの里の中核的な観光資源である「美しい農村景観」をイラストや写真で表現し、ガイドブック、ガイドマップに盛り込みました。従来の業者任せの手法ではなく、こうした関係者間での新たな発見や内発性を醸成しつつデータ分析に基づいたマーケティングの視点での作り込みを行うことで、より地域の人たちの想いがこもった、効果的な観光PRができるものと考えております。

私自身も、今回生まれ育った地域の魅力を取りまとめていく中で、沢山の学びや発見がありました。貴重な機会を与えて頂いた関係各位に感謝しております。これからも、地域の魅力を見いだし、伝える活動に邁進していきたいと思います。

 

一般財団法人みなかみ農村公園公社主事
本多 結 さん
【略歴】1984年生まれ。新潟大学大学院自然科学研究科を卒業後、大阪での建設コンサルタント会社勤務を経て、13年からUターンし現職。農産加工品の商品開発や製造販売に従事、現在、みなかみ町総合戦略課に派遣中で、たくみの里活性化事業に従事。

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