孤高に咲き誇る「一本桜」

沼田の名木4本、各地で見頃に

豪華絢爛な桜並木とは、また違った魅力をもつ「一本桜」。見頃を迎える沼田の名木4本を紹介します。

① 沼田公園の御殿桜

桜の名所として親しまれ、約210本の桜が咲く沼田公園。御殿桜はその公園の奥、かつて5層の天守閣を誇った沼田城の本丸跡に立つ。根元には大きな石垣があり、利根川が削った河岸段丘の地形を見下ろすように咲く。推定樹齢400年、樹高約17㍍のエドヒガンザクラで、県指定天然記念物。沼田城址のシンボル的な名木。今週末が見頃。

 

 

 

② 上発知のシダレザクラ

発地川沿いの段々畑の丘の上にたたずむシダレザクラ。根元に赤い前掛けをつけた地蔵があることから、「地蔵桜」と呼ばれることも。背景に残雪の武尊連峰が映え、多くのカメラマンが足を運ぶ撮影ポイントにもなっている。見頃は4月下旬。

 

 

 

③上古語父の枝垂れ桜

同市白沢地区にある最も大きいシダレザクラで、推定樹齢150年、樹高約10㍍。「沼田市 東町田の観音様の枝垂れ桜の子」と伝えられている、市指定天然記念物。見頃は4月中旬。

 

 

 

④発知のヒガンザクラ

沼田市街地から約10キロほど北上した畑の高台に立つ、推定樹齢500年、樹高約15mのエドヒガンザクラ。県の天然記念物にも指定されており、稲の苗を作る頃に開花するため「発知の苗代桜」とも呼ばれている。里山の春を告げる一本桜。集落一帯を見下ろすかのように咲く姿は美しい。見頃は4月中旬。

いずれも問い合わせは、市観光交流課(0278・23・2111)へ。

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