急がば回れ! 俺!(Vol.22)

「群馬県住みます芸人(※)」が、群馬に根差した独自活動を通して感じたことを、ユーモアたっぷりにつづります。月1回連載予定。
※2011年4月からスタートした「あなたの街に“住みます”プロジェクト」で、吉本興業の所属芸人が47都道府県に実際に住み地域を盛り上げいく活動。

群馬県住みます芸人
アンカンミンカン
ボケ担当 川島 大輔

今回でこのコラムのコーナーが終了となる。最後に僕の心の声を少し書きたいと思う。

小学生の頃、親父にもらった古いラジカセ。そのラジカセのアラームを7時半にセットし、毎朝ラジオで目覚めていた。「いつかラジオでしゃべりたいな~」なんて漠然と夢を思い描いていた。当時聴いていたラジオは、僕が毎日出勤している「FM群馬」だ。

FM群馬に出演するのは週に数回なのに、なぜ毎日出勤しているのかというと、実は僕はFM群馬で裏方をしている。裏方と簡単に言ってしまうと馬鹿にされそうなのでもっと細かく、大げさに言うと「企画」「構成」「編集」「ディレクター」「CM制作」などをやっている!・・ちょっと大げさに言いすぎたかもしれない(笑)。
僕はラジオはテレビより可能性があると思っている。簡単に架空の世界を作り出せるし、テレビで数百万円かかることもラジオなら声と音だけでできる。そしてラジオは聴くつもりがなくても耳に入る事ことも多いので人が興味を持つ面白いものを作れれば心をつかめる。
まだラジオをちゃんと聴いたことがない人は、ちゃんと聴いてみてほしい。ラジオの向こうには作り手の様々な想いが詰まっている。
そんなこんなで周りに「社員かよ!」とツッコまれながら、下手したら家より長い時間FM群馬で過ごしている僕だが、闇雲に裏方をやっているわけではない。
数年前までは「自由にしゃべるラジオをやりたいよな!」など呑気に言っていた。だが「番組やりたいっす!」と偉い人に直談判したところで現実は厳しい。番組をやるには番組を「企画・構成」する人、収録部分を「編集」する人、番組進行する「ディレクター」、番宣などの「CM制作」する人など数々の人を必要とする!
・・もうお気づきだと思うが、僕が裏方をやっているのは子供の頃に漠然と思い描いていた夢を叶えるためなのである!そして、最悪一人でも番組を作れる「完全体」を目指しているのだ!
これでこのコラムは終わります。次に朝日ぐんまさんでコラムを書かせていただくときは「群馬住みます芸人」のほかにもう一つ「超人気番組パーソナリティー」という肩書きが乗っかていることでしょう・・多分。

川島 大輔

【プロフィール】
かわしま・だいすけ/83年5月16日生まれ。О型。群馬県住みます芸人アンカンミンカンのボケ担当。みどり市出身。救急救命士の国家資格を持っていながら何を血迷ったか2007年吉本芸人になる。趣味は自転車・カメラ・爪を噛むこと。ボケに困って追い込まれると水色のポスカで顔に鼻水を描く

 

エトキ
FMぐんまの35周年記念特番にて

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