手裏剣、目つぶし、鎖鎌、鉄拳など 忍者の武器庫大開放―実物300点

東吾妻に「にんぱく」プレオープン

戦国時代を代表する山城「岩櫃城」を始め、多くの城跡が残る東吾妻町。歴史ロマンにあふれる町に「岩櫃真田忍者ミュージアム」(愛称・にんぱく)が先月30日、JR群馬原町駅南側にある倉庫跡にプレオープンした。大谷石が積まれた施設内には、鎖鎌や手裏剣など忍者の「武器」の実物、約300点が展示されている=写真右。

忍者道具は、前橋市のコレクター山岸賢司さん(故人)が50年以上にわたり、東吾妻だけでなく全国を回りながら収集をしたもので、合同会社「岩櫃城忍びの乱」(斉藤貴史代表)が展示の運営を担う。

風車型や棒型など、敵に投げる「手裏剣」や、水上を渡る際に使用した「水蜘蛛」、鎌に鎖と分銅を付けた「鎖鎌」、粉を入れて相手に投げつける「目つぶし」など、どれも実物の武器とあって迫力満点。高崎から来場した深澤康夫さん(67)は、「圧巻ですね。ものすごいコレクションを見ることができてうれしいです」と感動していた。

同館を運営する「忍びの乱」の斉藤代表は、「忍者という地域文化を発信することで、これまで経由地として素通りされていた東吾妻を、『こんな面白いところがある、立ち寄ってみよう』と思ってもらえればありがたいですね」と新たな観光スポットとして期待を寄せる。

午前11時から午後4時。2月末までのプレオープン期間は無休で入館無料(グランドオープン後は有料)。問い合わせは斉藤さん(080-6708-5431)。

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