美術館でアート活動を楽しもう!(Vol.55)

当日使用する材料の新聞紙を準備をする学生たち)
当日使用する材料の新聞紙を準備をする学生たち)

県立女子大学文学部美学美術史学科のアートマネジメントゼミ及び授業では、2012年から継続して県内の4つの美術館と連携事業を行っています。主な活動は教育普及事業として、子どもたちを対象に造形体験を伴うプログラムを開発し、実践することです。

次回は今月26日に開かれる県立近代美術館での「美術館アートまつり」に参加することが決まっています。この催しは、学生をはじめ、美術館の職員、ボランティア、アーティスト、他大学の学生などが趣向を凝らしたワークショップを実施します。もの作りを楽しんだり、作品を鑑賞したり、体を動かしたりと、美術館で1日、色々なアート体験ができます。

そこで、今回学生たちが考案したプログラムは「しんぶんしであそぼう!」というものです。身近な材料である新聞紙を使って、エコバックをつくったり、自由な発想で遊んでもらうことを考えています。この企画は昨年の11月から学生たちで話し合いを重ね、試作品をたくさん作り決定したものです。多くの来場者が見込まれる会場で、うまく子どもたちに作り方を伝えることができるか、スムーズに活動のサポートができるか、出来上がった作品の強度は、などなど予想される問題をクリアするために時間を費やしました。企画がまとまった後、美術館の担当職員の方に内容をプレゼンテーションし、会場の下見も行いました。

現在は、当日使用するパーツを地道に制作中です。1日の催しですが、企画考案から準備を含め、学生たちは実践現場を体験することで、学んだことを社会の中で活かす取り組みを続けています。

ぜひワークショップに参加し、一緒に美術館でアートを楽しみましょう!学生ともどもお待ちしております。

 

群馬県立女子大学文学部美学美術史学科
准教授 奥西 麻由子 さん
【略歴】78年埼玉県生まれ。12年より現職。専門はアートマネジメント、美術教育。学生とともに県内美術館や地域でワークショップを多数実施。

掲載内容のコピーはできません。