進化する美と、進歩する人生。(Vol.5)

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前橋出身の美術作家SUSH MACHIDA(すしゅ・まちだ)さんがラスベガスでの暮らしを紹介。
映画「オーシャンズ11」の舞台にもなったホテル「ベラージオ」の巨大な噴水

皆さまは「オーシャンズ11」というハリウッド映画をご存知でしょうか? ブラッドピット主演、ラスベガスのホテル「ベラージオ」を舞台とした、なかなかスリリングな傑作です。ラストの、フランクシナトラの音楽と共に流れる巨大な噴水の映像は、1999年以降興った、エレガントでラグジュアリーな新しいラスベガスを象徴するものとなりました。

突然、私事で恐縮ですが先日、入籍致しました。もちろん入籍する前には婚約をし、その為のプロポーズというイベントがありました。そして指輪を渡したのが、その噴水の前。ラスベガスで出会った仲ですので、想い出を共有した地でもあり…

さて、翌日、知人たちと食事に出掛け、婚約の報告をさせて頂きました。そこは万国共通、皆から、「どうやってプロポーズしたの?」という質問攻めに遭う訳です。「ベラージオの噴水の前でね」と答えると、その瞬間、テーブルを共にしていた皆がある方に向かって、「そこに当人がいるじゃないか」と驚嘆するのです。

うっかり忘れていましたが、そのとき食事を誘って頂いたその方こそ、ラスベガスをエレガントでラグジュアリーに仕掛けた張本人、世界的デザイナーのロジャー・トーマス氏だったのです。あの噴水も、彼の企画、総指揮の下つくられたもの。なんとも不思議でうれしい偶然。

65歳になった現在も、ホテル「ウィン」のインテリア部門の代表取締役として世界を駆け巡り、ご活躍されています。ラスベガスを作った方たちが、こうして現役でこの街を動かしている。

この事実から、ラスベガスは現在進行形で進化し続ける、全米内で一番新しい都市だと言えますね。まだまだ成熟はしていませんが、成長する未来があり、歴史は今作られている。悪い物は淘汰され、良い物だけが、生き残る。それを目撃できている自分の状況は、非常に幸運で、勉強になります。

自分自身もまた、こうして人生の新しい第一章を歩み始めて、明るい未来、大きな未来があるのかなと、期待を胸に日々是精進。自分、いや、自分たちの歴史作り、頑張ります。

 

SUSH MACHIDA (すしゅ・まちだ)

SUSH MACHIDA (すしゅ・まちだ)

【プロフィール】
前橋生まれ。県内の高校を卒業後、92年渡米。アメリカンフォトインスティテュート(ニューヨーク大)選出。ネバダ州立大学ラスベガス校修士課程修了。Otis美術大客員教授を経て、現在、美術作家として活動中。ラスベガス在住。インスタグラム@sushmachida

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