鬼盛りで街なかに賑わいを!冬桜のまち鬼石に新名物誕生

今日15日から第2弾スタート

藤岡市の桜山公園で冬桜が見頃を迎えるのに合わせ、今日15日から同市鬼石地区の飲食店で鬼石新名物「おにめし」の第2弾として大盛り料理「鬼盛り」の提供をスタート。今夏、同地区の飲食店や旅館11店が集まり発足した「上州鬼めし会」では、8月から各店が趣向を凝らした「おにめし」の第1弾「おにむす」を打ち出し、集客に力を入れている。インパクト満点のメニューで街なかの賑わい創出を目指す。


新名物で集客に活路

鬼石地区では高齢化と過疎化が進み、小規模な飲食店や小売店で形成される商店街も空き店舗が目立つ。桜山公園や三波石峡(台風19号の影響で現在見学不可)などの名所には多くの観光客が訪れるが、中心市街地への周遊促進が課題となっていた。
そんな中、立ち上がったのが「上州鬼めし会」だ。同会会長で創業54年の食堂「銀華亭」を営む天川俊二さん(60)は、「年々客数が減り危機感を持っていたが、個人でできることには限りがある。みんなが協力することで活路を見出したい」と話す。
第1弾は「おにむす」と銘打ち、各店舗が趣向を凝らしたおにぎりを販売。桜色のご飯でチーズカツを包んだ「おにぎらず桜山」などが好評を博した。

インパクト満点「鬼盛り」

第2弾は「鬼盛り」をテーマに、今日15日より10店舗が大盛りメニューを提供。6人前のナポリタンをうず高く盛った「メガナポリタン」を始め、約1㌔のご飯にソースかつ8枚、豚のショウガ焼き、目玉焼きを載せた「もりもり肉丼」や下久保ダムをモチーフにしたカレー10人前を大鍋に豪快に盛り付けた「鬼盛りダムカレー」など、インパクト満点の料理がずらり。
店舗によっては複数人でのシェアも可能。1人で制限時間内に完食すれば、料金無料や割引のサービスが受けられるチャレンジ企画を設けている店もあり、様々な楽しみ方ができるのが魅力だ。

飲食店と行政がタッグ

「参加店舗は古くから地域で親しまれてきた店が多い。おにめしをきっかけに各店の魅力を知ってもらいたい」と話すのは、鬼石地区出身で「地域に恩返しがしたい」との思いから同企画を発案した藤岡市役所鬼石振興課の飯塚国博係長。通りの要所に、「おにめし街道」へ観光客を誘導する案内板やのぼり旗を設置。西毛地域の道の駅や温泉施設でチラシを配布するなど、行政が全面バックアップし、PR活動を精力的に展開している。同会の天川会長は「会合などで店舗同士が話す機会も増え、地域に一体感が生まれつつある。おにめしを定着させて町を盛り上げ、若い世代に引き継ぎたい」と意気込む。
同会ではおにめしを盛り上げようと、今日15日から3月31日まで鬼盛りのスタンプラリーを開催。全10店舗のメニューを制覇(チャレンジもすべて成功)した先着1名を「キング・オブ・おにめし」として表彰し、1万円を贈呈する。

冬桜イベント続々

国の名勝及び天然記念物に指定されている約7千本の冬桜と紅葉が見頃を迎える桜山公園では、様々な催しが開かれる。
12月1日まで園内をライトアップ(金土日曜午後4~9時)。
11月17日はモデル撮影会。2人のモデルを、2班に分かれ撮影する。午前は南斜面で、午後は日本庭園の紅葉や登山道中腹の冬桜を背景に撮る。第2駐車場で午前9時半受付。昼にはとっちゃなげ汁がふるまわれる(弁当飲み物は各自用意)。参加無料。
12月1日午前10時半からは恒例の「桜山まつり」。歌手・湯原昌幸さんがヒット曲「冬桜」などを歌う。お茶会、地元の三杉太鼓演奏、ぐんまちゃんの登場も。
いずれも、12月中旬まで普通車500円(ただし桜山まつりの日は無料)。なお、「おにめし」やそのほかのイベントについては鬼石総合支所(0274・52・3111)、ライトアップは鬼石商工会(0274・52・2062)へ。

*イベントは天候により変更となる場合があるため、必ず事前確認を。

掲載内容のコピーはできません。