上野三碑かるた

多胡碑記念館で原画原書展スタート  6月28日まで

右:展示が始まった会場風景
上:PR動画(高崎市教育委員会文化財保護課提供)

今春誕生した「上野三碑かるた」の原画・原書展が今月16日、高崎の多胡碑記念館でスタートした。かるたの絵札・読み札の原画・原書を対に並べ、50音順に展示するほか、原画のもとになったスケッチ画や、作成風景などを収録したPR動画なども公開している。6月28日まで。

本展は、かるたの完成を記念し販売と同時の4月25日開幕を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大予防のため記念館が休館となり、展示が延期となっていた。緊急事態宣言の解除を受けて開館が決まり、約20日遅れての展示開始となった。感染症対策として、来館者にはマスクの着用や手指の消毒、距離を保ちながらの鑑賞を呼びかける。三碑かるたは、すでに県内書店などで販売されており、開館に伴い記念館でも販売を開始。

午前9時半~午後5時。入場無料。月曜休館。なお、6月6日はギャラリートーク「かるた制作よもやま話」(予約制)が開催される。同館(027・387・4928)へ。

 

郷土の魅力満載 楽しく学びながら遊んで!

高崎市にある古代碑「上野三碑」の価値や魅力を楽しみながら知ってもらおうと、上野三碑普及推進会議は今春、「上野三碑かるた」を制作した。

上野三碑は、飛鳥から奈良時代に建立された山上碑、多胡碑、金井沢碑の総称で、市内に現存する日本最古の石碑群。2017年10月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」に登録された。

昨年6月~9月にかけて、読み札の原案を公募し、全国から6751点の応募が寄せられた。その中から選ばれた44点の読み札の清書を、高崎経済大学附属高校書道部が担当。絵札は、一水会友で高崎市美術館の塚越潤館長が描き今春完成した。

かるたは読み札と絵札各44枚。「(え)永遠に地域で守る上野三碑」「(け)県郡の誇りを刻む多胡の古碑」「(み)未来過去歴史を紡ぐ紡績所」など、三碑のほかに市内外の文化財も取り上げ、郷土の魅力を伝える内容となっている。
三碑記念館や県内の書店などで販売中。880円(税込み)。同市文化財保護課(027・321・1292)へ。

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