北関東最大規模のコンベンション施設

「Gメッセ群馬」

1日、ようやくオープン! 高崎

①Gメッセ群馬の外観

北関東最大規模の展示スペースを有する県のコンベンション施設「Gメッセ群馬」(高崎市岩押町)が1日、オープンした。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため延期となっていたが、県のガイドラインに基づく警戒度が引き下げられたことを受け、当初の予定より約1カ月半遅れての開業となった。同日開かれた開所式では、県の山本一太知事をはじめ県議会の萩原渉議長、高崎市の富岡賢治市長、県商工会議所連合会の曽我孝之会長らがテープカットを行い、ようやく迎えた門出を祝った。今後、県のガイドラインに沿って感染対策を講じながら利用を開始する。

今月1日、エントランスホールで行われた開所式でのテープカット(左から富岡市長、山本県知事、萩原県議会議長、曽我商工会議所連合会長)

JR高崎駅東口から約1.1㎞、高崎競馬場跡地に建つGメッセ群馬は、イベントや会議などを行うための複合施設だ。地上4階建てで、1万人規模のコンサートや展示会などが開催できる展示ホール(1万平方m)を中心に、17室まで対応可能な大中小会議室(計3500平方m)や大規模イベントが可能な屋外展示場(2万平方m以上)を備える。基本的に催事の参加者以外、本館への立ち入りはできないが、立体と平面あわせて約2千台収容できる駐車場の一般利用は、24時間可能だ。(1時間100円、1日500円)。

②1万人収容できる展示ホール

1階の展示ホールは天井高21m。柱のない巨大空間で、音を遮断できる可動式の間仕切りによって3つの会場に分割可能だ。4階の大会議室は群馬の山並みを表現した内装で、団体の全国大会や講演会、レセプションなどを開催することができる。

内装には、県産木材を豊富に使用。2階エントランスホールの壁面には、富岡製糸場のレンガの組み方と同じ「フランス積み」のデザインを県産材で表現し、群馬らしさを印象付けている。

③2階エントランスロビー。県産材を使い、富岡製糸場のレンガの積み方「フランス積み」と同じデザインの壁が特徴

災害時には、地域住民や帰宅困難者の一時避難所として最大7千人を受け入れる、防災拠点としての役割も担う。4月には高崎市の広域避難場所にも指定された。広々とした展示ホールは、首都圏での大災害時に救援物資の仕分けなど物流拠点としても活用する計画だ。また、非常用トイレの機能を持つマンホールトイレ40基も整備した。

完成後の今年3月には報道関係者対象の内覧会が行われたが、当初4月18、19日に予定していた開所式典や誕生祭などはコロナの影響で延期となっていた。今年度の予約状況について

④2階コンコース

は194件のうち約4割がキャンセルとなったが、学会や展示会、コンサートなど残りの107件は開催予定(5月22日現在)。今後は、県のガイドラインに沿って感染防止対策を講じた上で、規模の小さいイベントの利用から順次開始していく。

1日の開所式は、先月30日に休業や自粛についての警戒度が「3」から「2」に引き下げられたことを受けて実施。関係者のみの出席による縮小版のセレモニーとなった。山本知事は「ようやく開所でき正直ほっとしている。ここからがスタート。様々な困難はあるが、新しい生活様式の中で館の強みをどう活用させていくか、知恵を絞っていく。Gメッセが群馬の発展の起爆剤となるために、知事として先頭に立ち盛り上げていきたい」と述べた。 同施設(027-322-2100)。

 

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