動画を見て、おうちでリハビリ  🏠VOL.2

コロナに負けるな!

県内各所には、自治体などが作ったさまざまな「ご当地体操」が存在します。今回は、地域住民の健康維持・介護予防を目的に作られた前橋・渋川のご当地体操を紹介。コロナ禍、梅雨時期の運動不足によるフレイル(気力や体力が低下した状態)は、高齢者だけでなく若い世代の健康にも影響を及ぼします。動画を参考に自宅で手軽に運動し、コロナに負けない身体づくりを目指しましょう!

ご当地体操で、元気にピンシャン! 〈前橋市〉

同市長寿包括ケア課(027-898-6133、https://www.city.maebashi.gunma.jp/

前橋市は、外出や交流の機会が減っている中、自宅で筋力低下を予防してもらおうと「ピンシャン!元気体操」の動画を公開している。
ピンシャン元気体操は、2006年に同市が介護予防を目的に考案したオリジナルの体操。「立ち上がる」「上に手を伸ばす」「歩く」など、普段の生活の中での動作を安全に、楽に行えることを目的に作られた。

これまで市が主催する介護予防事業や、地域のサロン、デイサービスなどで利用されてきたが、コロナ禍で集団での体操が実施できなかった今春、市は外出できない高齢者ら市民の健康維持を図ろうと、体操動画を6種目に分け、ホームページで公開した。

動画はストレッチ、筋力強化、有酸素運動、お口まわりの運動など、それぞれ3分~9分程度になっている。

担当者は「会場を使っての体操も徐々に再開しはじめているが、ぜひ自宅でも活用してほしい」と話す。

お口が大切!健康寿命「ずぅ~っと食べ体操」〈渋川市〉

市介護保険課(0279-22-2116、http://www.city.shibukawa.lg.jp/)

オーラルフレイル(口腔機能の衰え)予防体操「ずぅ~っと食べ体操」は、渋川市が、渋川地区医師会と渋川摂食嚥下研究会の監修のもと、2018年に考案した。地域のサロンや市主催の教室などを中心に利用されており、昨年からは市のホームページでお手本動画も公開している。

体操は、介護予防の一環として、高齢者が誤嚥を防ぎ安全に食事をするために作られた。童謡「鳩」のリズムに合わせて呼吸筋を鍛える、第1体操「ごきげんぽっぽ体操」と、摂食嚥下に関わる筋群を鍛え、小顔効果もあるという第2体操「ピッカピカお顔の体操」があり、セットで行うとより一層効果的とのこと。動画は約5分間で、同市地域リハビリテーション広域支援センターのリハビリスタッフがモデルとなって作成した。

体操を体験した人からは「楽しいし簡単」「むせなくなった」「しっかり噛めるようになった」などの声があるという。

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