清水善造メモリアルテニスコート 、高崎に誕生

県内最大 21面

一般利用は12日から

高崎市は、旧箕郷町出身の伝説的テニス選手、清水善造(1891~1977)を顕彰した庭球場「清水善造メモリアルテニスコート」を明日11日にオープンする。一般利用の予約受付を同日午前6時から開始し、12日から利用可能となる。     (上原道子)

「清水善造メモリアルテニスコート」は全米オープンの会場と同じカラーで、インが青、アウトが緑=高崎市井出町

同市浜川運動公園を2倍に拡張する事業の一環で、昨年一足先に誕生したソフトボール場「宇津木スタジアム」の南に隣接。テニス人気の高まりを受け、全国大会や国際大会なども開催できる規模のコートをつくろうと、整備した。

敷地面積約34500平方㍍。東京オリンピック・パラリンピックの会場にもなっている有明コロシアムと同じ仕様のセミハードコートが全21面あり、県内最大規模となる。メインコートには、300人が観覧できる仮設席と、700人収容できる芝生の観覧エリアを設けた。また、施設の中央には鉄骨2階建ての観覧デッキ(約500平方㍍)を設け、コートを上から見渡すことも可能。クラブハウスには更衣室やシャワー室、喫茶ラウンジのほか、ラケットなど清水善造ゆかりの貴重な品々を展示するコーナーもある。

清水氏は1920(大正9)年、日本人で初めてウィンブルドン選手権に出場。フェアプレー精神を発揮した逸話も残し、翌年には世界ランキング4位という好成績を挙げた伝説のテニスプレーヤー。同市スポーツ課の西岡一也課長補佐は「清水氏の功績を後世に語り継ぐと同時に、テニスの聖地、子どもたちの憧れの地として広く親しんでもらえたら」と期待する。

一般の利用は12日から。午前8時半~午後9時(年末年始除く)。希望者は、オンライン上の「市公共施設予約案内システム」から予約(要事前登録)。11日午前6時から受付開始。同施設(027・393・6441=平日午前8時半~午後5時)。

なお、11日は関係者を招き、式典やエキシビションを行う(一般観覧は不可)。

掲載内容のコピーはできません。