群響定期演奏会 約8カ月ぶりに再開

2020AG INFORMATION

モーツァルト、ベートーベンの名曲を披露

高崎芸術劇場で12、13日

 群馬交響楽団の定期演奏会が12、13日の2日間、高崎の高崎芸術劇場大劇場で開かれる。観客を入れての定演は1月以来、約8か月ぶりとなる。

同楽団は、新型コロナウイルスの影響で定演を始め、各地での公演や移動音楽教室の中止・延期を余儀なくされていたが、オンライン配信「おうちで群響」などを積極的に取り組んできた。緊急事態宣言が解除となり、公演再開を望むファンの声を受け7月、群響首席奏者によるアンサンブルコンサートで公演を再開。今回、ようやく定演が開催されることとなった。当初、定演は13日のみだったが、感染防止策として定員の半分以下に制限する客席は群響の定期会員でほぼ埋まってしまう。そのため、前日12日に同じ出演者と曲目で構成する追加公演を決めたという。10、11月の定演もそれぞれ追加公演がある。

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指揮者には、カラヤンのアシスタントを務めたことでも知られる千葉交響楽団音楽監督の山下一史さん=写真右=を迎え、モーツァルトとベートーベンの名曲を演奏。曲目はモーツァルトのオペラ作品「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」「フィガロの結婚」のほか、ベートーベン「交響曲第6番 田園」などを披露する。出演は小林厚子さん(ソプラノ)、鳥木弥生さん(メゾソプラノ)、澤崎一了さん(テノール)、伊藤貴之さん(バリトン)

公演では入館時の検温やマスク着用、客席の間隔を空けるなどの対策を講じる。事務局は「生演奏を届けられることが嬉しい。安心してご来場ください」と話す。両日とも午後6時45分開演。SS席6500円~C席3000円。群響事務局(027-322-4944)。

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