人々をアートで繋ぐ架け橋に

原美術館ARC  渋川で新スタート

草間彌生、奈良美智、森村奏昌の作品など約60点

今年1月に惜しまれつつ閉館した原美術館(東京品川)と別館ハラミュージアムアークが統合し、原美術館ARCとして渋川で活動をスタートさせた。生まれ変わった同館では、原美術館が収蔵していた現代アートと明治期の実業家・原六郎氏による古美術コレクションを紹介する記念展「虹をかける」が開催中だ。

今展では部屋全体を黄色と黒い水玉模様で覆い尽くした草間彌生「ミラールーム(かぼちゃ)」、実際のアトリエをイメージした奈良美智「My Drawing Room」、鏡張りのトイレにマネキン2体を配した森村奏昌「輪舞(双子)」ら人気アーティストによる約60点が並ぶ。

展覧会名にある「虹」は同館を運営する財団名「アルカンシエール」の和訳で、人々を美術で繋ぐ架け橋でありたいという思いが込められている。青野和子館長は、「人と人とが対等に繋がり合えるのがアートの良いところ。オリジナルが持つオーラに触れ、その魅力を体感して欲しい」と呼びかける。今展は前期(~9月5日)、後期(9月11~来年1月10日)の2期に分けて開催。一般1100円、大高生700円、中小生500円、70歳以上550円。同館(0279-24-6585)。

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