円熟の極み バイオリンの堀米ゆず子さん

コロナ下にベルギーから帰国
高崎芸術劇場で公演

©大窪道治

5月14日に高崎芸術劇場で、ベルリン・フィルやクラウディオ・アバド、小澤征爾など世界一流のオーケストラ・指揮者との共演を重ねているビッグネームのバイオリニスト、堀米ゆず子さん(東京都出身=64)のリサイタルが行われる。

堀米さんは、エリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝を果たした初の日本人。毎年、東日本大震災復興コンサートを行うなど、日本への思いを募らせ、この度、コロナ下で帰国を果たした。当日は、得意のJ.S.バッハの「無伴奏バイオリン・ソナタ 第3番」やブラームスの「バイオリン・ソナタ 第2番」など円熟の音色を披露。ピアニストの加藤洋之さんと息のあった演奏が楽しめる。堀米さんの使用する楽器は、ヨゼフ・グァルネリ・デル・ジェス(1741年製)で、ストラディバリウスと共にバイオリンの頂点ともいえる名器。名演奏家と名器の織りなす音楽が同劇場の音楽ホールに響き渡る。同劇場の大友直人芸術監督は、「国際派バイオリニスト堀米さんの醸し出す自然で柔軟性に富んだ音楽は、豊かな時間を約束してくれます」と薦める。全席指定、S席 6000円、A席 5000円、B席 4000円など。同劇場チケットセンター(027-321-3900)。

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