本能寺の変のもう一つの物語

「忍び」を愛する児童文学作家
加部 鈴子さん(東吾妻)最新刊

本能寺の敵 キリサク手裏剣」 (くもん出版)

戦国武将・明智光秀に仕える忍び「涼音」と、徳川家康に仕える忍び「風斗」。2人の本当の敵は誰だ――。

東吾妻町在住の児童文学作家・加部鈴子さんによる最新刊「本能寺の敵 キリサク手裏剣」(くもん出版)が4月、出版された。

歴史上、有名でありながら謎の多い「本能寺の変」のもう一つの物語。伊賀や甲賀に近い本能寺の辺りは、実は忍者たちとの関わりがあったのではないか、という作者独自の視点で書かれている。2人の忍びの関係を通して、切り裂かれていく仲間や大切な人との絆、宿命の切なさ、戦を起こす人間の欲深さや愚かさなどを描く。

加部さんは、第10回ジュニア冒険小説大賞(2014年)を受賞し、「転校生は忍びのつかい」(岩崎書店)で作家デビュー。地元・吾妻地域で開かれる真田忍者をテーマにした町おこしイベントにも積極的に携わるなど、忍者をこよなく愛する作家だ。

※対象は小学校高学年から。232㌻。本体価格1300円。全国の書店やインターネットで販売中。くもん出版(メール=kouhou@kumonshuppan.com)。

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