目指せ「地域密着型異空館」 SORANOMONシアター(vol.203)

2020年10月に開催した長屋門での第2回野外上映会の様子。区画を区切ってソーシャルディスタンスを保った鑑賞スタイルとしました

私たちSORANOMONシアター実行委員会は公共空間を活用し、映画の野外上映会を行っています。

2018年に開催された、館林市内の空き家や空き地の活用プランを提案する「リノベーションスクール@館林」に参加し、市が管理する長屋門とその奥に広がる空き地の活用について考えた事がきっかけでした。この辺りはかつて映画館が建ち大変賑わっていたそうですが、現在市内に映画館はありません。「今は空しかない空き地に野外上映場を創り、もう一度『文化の発信の場』、『交流の場』として根づかせたい」―この想いから長屋門をSORANOMON(空の門)シアターと名付けて提案をしました。

その後、スクールに参加したメンバーと共に実行委員会を設立。翌春には遂に長屋門でプレ上映会を、12月にはつつじが岡公園にて第1回上映会を実現させました。この時は、太田・大泉を舞台にした「まち映画」を上映し、満員御礼で来場者や市からも好評をいただきました。その後「地域密着型異空館」をコンセプトにし、上映場所、映画、出演者、観客など上映会に関わる全てがSORANOMONシアターを通じて繋がって交流し、わくわくする体験が共有できる場を創っていきたいと活動しています。

昨年はコロナの影響で人との交流が希薄になってしまいましたが、そんな今だからこそ心温まる体験を共有する場が必要だと考え、今春にはコロナ禍でも安心して楽しめるドライブインシアターを企画。そして現在は桐生まち映画の屋外上映会を企画しています(問い合わせはメールsoranomon@gmail.com)。

かつての素晴らしい文化を継承し、今ないものは創り出す。―今後も館林が魅力的なまちであり続けるために、時代の変化に対応しながら、地域とともに歩み続けていきます。

SORANOMONシアター実行委員会  委員長
石川 京子さん

【略歴】子育てを機に横浜から地元館林に移住。現在は2児の母。2016年に、ママたちが活躍できる場を提供したいという想いで、こども・みらい・つくる「コミクル」を設立。親子が楽しめるコト・モノを提供するマルシェを開催。現在はSORONOMONシアター実行委員長としても活動中

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